私のケサランパサラン体験
実は私も小学生の頃、冒頭の動画のケサランパサランと全く同じものを捕獲したことがあります。
場所は埼玉県です。当時は、田んぼや池、野原なども多く残っていましたが、埼玉県の東京寄りの地域なので、山や森はありません。住宅街と町工場がある普通の郊外の町でした。
今となっては記憶が定かではありませんが、発見した場所は、家の中だったと思います。恐らく風に運ばれて、家の中に入ってきたのでしょう。
ケサランパサランという正体不明の生き物(?)の存在は知っていたので、「これは珍しいものを捕まえたぞ!」と喜んで、クリープの瓶の中に入れて保管しました。
化粧品のおしろいを食べると聞いていたので、母から白いパウダー状のおしろいを貰って、一緒に入れておきました。
そして時々、瓶の中を覗き込んでは「数が増えていないかな?」とか「おしろいを食べて、量が減っていないかな?」とか、ワクワクしながら観察したものです。
でも、残念ながら、変化らしい変化は見られませんでした。ケサランパサランが幸運をもたらしてくれたかどうかも、ちょっと分かりませんね。ひょっとしたら、私が恩知らずなために、忘れているのかもしれません(^^;)
そのうちにケサランパサランのことは忘れてしまったのですが、実家に帰れば、ケサランパサランの入っている瓶は残っていると思うので、今度確認してみようと思います。
ケサランパサランが、うじゃうじゃと増えていたら驚きですね! その時には写真を掲載します(=^・^=)
ケサランパサランの正体は?
ケサランパサランの正体は、何なのでしょうか?
タンポポの穂に似ているので、「何かの植物の種子でないか?」というのが妥当なところでしょう。
でも、ケサランパサランの正体は、未だに正体不明とされています。目撃例も多く、私のように捕まえたという人もいると思うのですが、この21世紀になっても、まだ正体が分かっていないというほうが驚きです。
今のところ、ケサランパサランの正体としては、下記の3つが挙げられています。
動物性のもの
山形県鶴岡市の加茂水族館では、ケサランパサランと思われる物体を展示していて、「ワシなどの猛禽類がウサギなどの小動物を食べた際に排泄される毛玉(ペリット)である」と、説明されているそうです。
これは「小動物の体毛説」になりますね。
植物性のもの
ケサランパサランの正体は、アザミやオキナグサ、ブタナなど、植物の花の冠毛が寄り集まって固まったものではないか?と言う説です。ガガイモの種の綿毛とも言われています。
また、綿状のカビだという説もあり、白粉を与えると増えるのは、このためだとも言われています。
また、ケサランパサランは、ビワの木でよく目撃されることから「ビワの木の精」とも呼ばれています。
鉱物性のもの
これは意外かもしれませんが、ケサランパサランの正体には、「オーケン石説」という鉱石説もあります。オーケン石は、糸のように細いガラス状の繊維が中心から伸びた鉱物で、一見すると綿のようにも見えます。
オーケン石の写真を見ると、確かにこれをケサランパサランだと考えている人もいると思います。
ケサランパサランは、まっくろくろすけの真っ白い種類?
ケサランパサランの正体として、動物性、植物性、鉱物性の3つをご紹介しましたが、どれもケサランパサランとして目撃され、保管されている可能性は高そうですね。
他にも、地球外生物と考えている人もいるようです。保管していると、大きくなる例もあるようなので、実際に生きているケサランパサランがいるのかもしれません。
ちなみに、スタジオジブリの映画『となりのトトロ』に、「まっくろくろすけ(ススワタリ)」という架空の妖怪、あるいは妖精のようなものが登場します。
ケサランパサランの正体は、まっくろくろすけの真っ白い種類のものだと考えると、夢がありますね。
あのように、もぞもぞと動いているケサランパサランを見てみたいものです。