こちらはケサランパサラン(ケセランパサランとも呼ばれる)と思われるものの映像です。
ケサランパサランは、昔からUMA(未確認生物)として知られています。映像では植物の種子のようにも見えますが、ケサランパサランは幸せを運んでくれる生物とも伝えられています。
後述しますが、実は私もこれと全く同じものを過去に捕獲したことがあります。
ケサランパサランは、まだ存在が確認されていない生き物なのでしょうか? 当記事では、その正体についても考察してみます。
ケサランパサランを写真で確認してみると…
ケサランパサランとは、江戸時代以降の民間伝承上の謎の生物とされています。冒頭の動画にも見られるようなタンポポの綿毛や、兎の尻尾のようなフワフワした白い毛玉に見えます。
大小2つのケサランパサラン
投稿者の説明によると、大小2つのケサランパサランを捕獲したとのことです。具体的な場所は記されていませんが、日本国内です。
近くにケサランパサランの繁殖場所があるのでしょうか?
ケサランパサランの大きさ
大きい方のケサランパサランはベランダで発見し、ピンポン玉ほどの大きさがあるそうです。
ケサランパサランが動いている?
小さい方のケサランパサランは、部屋のテーブルの上で発見し、ビー玉ほどの大きさのようです。何か芯みたいな物があるように見えるので、投稿者は植物の種子ではないかと考えているようです。
但し、大きい方のケサランパサランには、芯のような物は見当たりません。
密閉した部屋で一緒に撮影したとのことですが、なぜか小さいケサランパサランだけ、コロコロと動いているそうです。
映像を見ると、確かにケサランパサランが動いているように見えますね。部屋の空調で、微かに空気が動いているのかもしれませんが、本当に生きているのでしょうか?
この2つのケサランパサランは、ビンの中に一緒に入れて保管しているそうです。
幸せを運ぶケサランパサランとは?
▲姫路市立動物園で展示されているケサランパサラン
見て分かる通り、ケサランパサランは白い毛玉のような姿をしています。大別すると、植物の種子のようなタイプと、動物の毛玉のようなタイプがあります。
ケサランパサランは1970年代後半のオカルトブームの時に、ツチノコとともに広く知れ渡るようになりました。
江戸時代にもケサランパサランは発見されていた?
しかし、ケサランパサランの存在は古くから知られていたようです。少なくとも、江戸時代以降の民間伝承として伝わっており、謎の生物とされています。
江戸時代の百科事典「和漢三才図会」には、「鮓荅(さとう)」という白い玉についての記述(下の絵)があります。これは江戸時代に発見されたケサランパサランかもしれません。
ちなみに、鮓荅とは、家畜の胆石のことで「へいさらばさら」とも呼ばれているそうです。発音が似ているので、ケサランパサランの語源になっているのかもしれませんね。
ケサランパサランの奇妙な名前の由来については、他にも下記の説があります。
- スペイン語の「ケセラセラ」が語源だという説
- 袈裟羅・婆裟羅(けさら・ばさら)という梵語が語源だという説
- 羽毛のようにパサパサしているからという説
- 「何がなんだかさっぱりわからん」を意味する東北地方の言葉の説
ケサランパサランの正体と同じく、名前の由来も謎めいていますね。
ケサランパサランは幸せをもたらす
東北地方では、ケサランパサランは「持ち主に幸せをもたらす」という伝承も残っているようです。
ケサランパサランを持っていることは、あまり人に知らせないほうがいいと言われているため、代々密かにケサランパサランを伝えている家もあるそうです。
ケサランパサランは穴の開いた桐の箱の中で、おしろいを与えることで飼育できると言われています。
飼育と言うと、可愛いペットのようですが、ケサランパサランは妖力を持つとも言われているので、扱い方には注意が必要だと思います(^^;)
西洋にも、ゴッサマー (gossamer) やエンゼル・ヘアと呼ばれているものがあり、これらは日本のケサランパサランと同類のものと考えられています。
次ページでは、ケサランパサランを捕獲した体験と、ケサランパサラの正体についてご紹介します。