映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』感想。スカーレット・ヨハンソン主演

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ゴースト・イン・ザ・シェル

ゴースト・イン・ザ・シェル』は、士郎正宗の漫画「攻殻機動隊(こうかくきどうたい)」を、ハリウッドが映画化した実写版の作品です。

日本では2017年4月7日に公開されたばかりの映画ですが、早くもAmazonプライムビデオで視聴できたので、さっそく観てみました。

ハリウッド女優を代表するグラマー美女、スカーレット・ヨハンソンの主演が光っています! ビートたけし、桃井かおり(チョイ役ですが)も共演しています。

記事にはネタバレを含みますので、まだ観ていない人はAmazonプライムビデオよりどうぞ。

ゴースト・イン・ザ・シェル(吹替版)

ゴースト・イン・ザ・シェル(字幕版)

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『ゴースト・イン・ザ・シェル』のあらすじ

動画:『ゴースト・イン・ザ・シェル』本予告/パラマウント・ピクチャーズ(日本版)より

以下、『ゴースト・イン・ザ・シェル』のあらすじです。ジャンル的には、SFアクション映画になります。

舞台は、日本の近未来。目覚ましい技術の進歩により、脳を機械に移植することで、人間が義体化(サイボーグ化)できるようになった。

脳以外は全て義体化された主役のミラ・キリアン少佐(スカーレット・ヨハンソン)が率いるエリート捜査組織「公安9課」は、サイバー犯罪やテロ行為を取り締まるべく、日夜任務を遂行していた。

そんな中、ハンカ・ロボティックス社のサイバー技術の破壊をも企てるテロ組織による大量殺人事件を解決すべく、少佐は同僚のバトーらと共にテロ組織の壊滅を任務とする。

しかし、事件を追ううちに、少佐は自分の記憶が何者かに操作されていたことに気付く。やがて、真の自分の記憶を取り戻していく少佐は、自身の驚くべき過去と向き合うことになる。

タイトルの『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、人間の魂(ゴースト)がシェル(機械の体)に入っていることを意味します。

これが本当に進化した人間の姿であるのかが問われている作品です。

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『ゴースト・イン・ザ・シェル』のキャスト

左より、ピルー・アスベック、ビートたけし、スカーレット・ヨハンソン、ジュリエット・ビノシュ、ルパート・サンダーズ監督

  • 監督:ルパート・サンダース
  • 原題:Ghost in the Shell
  • 原案:士郎正宗 『攻殻機動隊』
  • 出演者:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・ピット、チン・ハン、ダヌーシャ・サマル
  • 公開:米国2017年3月31日、日本:2017年4月7日
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『ゴースト・イン・ザ・シェル』の感想

実写版の『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観た感想です。

人間がサイボーグとなる近未来社会のストーリーは、ありがちではありますが、延々とバトルが繰り広げられるだけの単なるSFアクション映画ではありません。

人間の存在意義にも、しっかりと焦点が当てられているので、主人公に共感しながら観られます。

ただ、少し残念な点もあります。

近未来の日本の街並みが残念!

個人的な趣向による感想ですが、近未来の日本が舞台なのに、街並みが全く日本らしく感じられませんでした。

やたらと3Dのケバケバしい電飾広告が目立ち、その一方では、昔ながらの寂れた路地裏も同居しています。東洋のよく分からない国際都市のようです。

この映画に限らず、海外の監督が日本を描くと、中国、香港、日本がゴチャ混ぜになったような映像になりがちですね。ちゃんと日本の文化を理解している人が、ハリウッドにはいないのでしょうか?

おもだった俳優の多くが白人なので、最初は日本が舞台だとは思いませんでした。

近未来なのだから日本らしくなくても構わないという意見もあると思いますが、だとしても、この映像の安っぽいセンスはちょっと辛いです。

ビートたけしの起用が残念!

出演時間は、それほど多くはありませんが、ビートたけしが演じる荒巻大輔は、主人公の上司でもあり、物語の重要な役どころを担っています。

この役に、あえてビートたけしを起用する必要があったのでしょうか?

俳優というよりも、北野武のマンパワーに期待しての起用でしょうが、もう少しピリッと引き締まった演技のできる俳優を起用したほうが、物語に集中できたように思います。

セリフ回しが拙いため、作品に水を差している気がしたので、ちょっと残念です。

他の俳優には出せない独特の存在感は持っているので、もしも無言で睨みを利かせるような役だったら、ハマッたかもしれません。

主演のスカーレット・ヨハンソンが魅力!

最初に批判的なことから書いてしまいましたが、部隊を率いる少佐役のスカーレット・ヨハンソンの起用は、ハマッていると思います。

小柄でセクシー、日本人好みの顔立ちで、黒髪も似合っています。原作とのギャップを指摘するファンの声もありますが、個人的には良かったです。

逆に言うと、もしもここを外していたら、個人的にはかなり評価を下げたと思います。主演女優は大事ですね。

ただ、原作では日本人の草薙素子を、白人のスカーレット・ヨハンソンが演じているので、映画そのものの評価とは無関係なところで人種差別の論争が起きてしまいました。

ここでは深く触れませんが、日本人を含めた有色人種を白人が演じると、海外では「ホワイトウォッシュ」と呼ばれて非難されることがあります。

日本人には理解しにくいですが、世界では白人優位の人種問題の長い歴史が横たわっているので、これは難しいですね。

人間は戦闘ロボットにはなれない

『ゴースト・イン・ザ・シェル』が描いている世界の悪の根源は、人間の義体化(サイボーグ化)を進めて、軍事工作員を作り出そうと企んでいる企業の暗躍にあります。

これが成功すると、臨機応変に対応できる人間の頭脳を持ちながら、戦闘能力にも優れたサイボーグが出来上がります。

人間と機械の両方の長所を兼ね備えた、理想の戦闘員たちが大量に生産できることになりますが、しかし、そうはならなかったのです。

人間は個性を持っているので、ただの武器としての戦闘ロボットにはなれないのですね。

主人公のミラ・キリアン少佐は、自分の記憶が消され、人為的に作られた嘘の記憶を植え付けられて、戦闘用に義体化されてしまった自分の過去に気付きます。

ここから物語が急展開し、最後のクライマックスを迎えることになります。

ハリウッド版の『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、Amazonプライムビデオで観られます。

観て損はない映画なので、ぜひご覧ください!

ゴースト・イン・ザ・シェル(吹替版)

ゴースト・イン・ザ・シェル(字幕版)

2018年11月15日時点の情報です。Amazonプライムビデオの公式サイトでご確認ください。
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