地球最大の建造物、チョルーラの大ピラミッド! 超古代文明の遺跡か?

こちらはアメリカ大陸最古の大神殿と言われる「チョルーラの大ピラミッド」です。

メキシコの古都プエブラ近郊に位置し、一見、小高い丘に教会が建てられているようにしか見えません。しかし、教会の下にあるのは、紛れもなく人造のピラミッドなのです。

ちなみに、世界で一番大きなピラミッドは、エジプトのギザの大ピラミッドではありません。このチョルーラの大ピラミッドは、ギザの大ピラミッドを上回り、地球で建設された最大の建物と呼ばれています。

世界最大のピラミッドはエジプトではなく、メキシコにあるわけですが、いつ頃、何者たちの手によって造られたのでしょうか?

実は、チョルーラのピラミッドは、古代エジプトよりも遙か昔の超古代文明の遺跡である可能性もあるのです。

チョルーラ大ピラミッド神殿は、地球最大の建造物!

チョルーラの大ピラミッドの模型

こちらはチョルーラの大ピラミッド神殿の模型です。ピラミッドの中にも、ピラミッドがあるという多重構造をしています。

これは最初に建造されて以降、4~5つの文明を経て、その度にピラミッドが増築されて底辺も広げられたためです。

16世紀にスペインが征服しに来た時には、チョルーラはアステカ帝国(1428年頃~1521年、メキシコ中央部のメソアメリカ文明の国家)の衛星都市として栄えていました。

住民たちは、古くから中南米に伝わるケツァルコアトル神を崇拝しており、チョルーラはその大神殿のピラミッドがある聖地だったのです。

上から見たチョルーラのピラミッド

上空から眺めてみても、緑が生い茂った丘に見えます。頂上に建っているのは、ロス・レメディオス教会です。

1519年にチョルーラを占拠したスペイン人が、ピラミッド頂上にあった元の神殿を破壊して、カトリック教会を建てたのです。

教会の下に巨大なピラミッドがあるなんて、言われなければ分かりませんね。

上空から見たチョルーラの大ピラミッド

頂上に建つロス・レメディオス教会

ピラミッドの頂上に建つロス・レメディオス教会は、美しい教会です。頂上からの眺めも絶景で、そびえ立つポポカテペトル山が見えます。

ロス・レメディオス教会

チョルーラを占領したスペイン人の虐殺行為

チョルーラの悲劇は、スペイン人が征服にやって来た時、白い肌を持つスペイン人を見てケツァルコアトル神が戻って来たと誤解してしまったことにあります。

神話では、ケツァルコアトル神は東の海から、部下を連れて戻ってくると言われていたのです。しかし、実際にやって来たのは武器を持ったスペイン人たちでした。

信仰深いチョルーラの住民は、スペイン人たちを神殿の中庭に案内してしまいます。豪華なご馳走まで振る舞って、彼らを手厚く歓待しました。

そしてスペイン人たちが何をしたのかと言えば、歓待してくれたチョルーラの人々を騙し打ちにし、その場にいた3,000人以上を無慈悲に虐殺したのです。

スペイン人たちは人々の命を奪うだけでなく、街の遺跡や施設も手当たり次第に破壊しました。現在に残っていれば貴重な資料となっていた古書も、山のように積み上げて焼き払ってしまいました。

スペイン人たちは、チョルーラの都市を丸ごと根絶やしにしまったのです。今の美しい街の景観からは、想像できない血塗られた歴史があるのです。

チョルーラを征服するスペイン人
▲1519年、チョルーラを征服するスペイン人

チョルーラの街並
▲現在のチョルーラの美しい街並み

階段状の大ピラミッド神殿

チョルーラの大ピラミッドは、現在は緑が生えて稜線もぼやけていますが、かつては4箇所の急勾配の階段が天に向かって伸びている階段状の大ピラミッド神殿でした。

スペイン人に征服される前のチョルーラの大ピラミッド

チョルーラの大ピラミッドは世界最大!

チョルーラの大ピラミッドの高さは、66m(かつては80mの高さがあったと言われる)です。これは現代の20階程度の超高層ビルに匹敵する高さです。

エジプトのギザの大ピラミッドは、138.8m(完成時は146.59m)ですから、高さではギザの大ピラミッドのほうが上です。

しかし、大きさになると、チョルーラの大ピラミッドの底辺は450mあり、ギザの大ピラミッド(230m)よりも遙かに大きいのです。体積は300万立方メートルもあると計算されています。

これがチョルーラのピラミッドが世界最大であり、地球で建設された最大の建物とも言われている理由です。

ボスニアのピラミッドも、世界最古にして最大のピラミッドと言われていますが、調査が終わっておらず、まだ残念ながら未確認情報の扱いになっています。

チョルーラの大ピラミッドの高さ

チョルーラの大ピラミッドの大きさ

ぽつんと置かれている謎の人面像

チョルーラのピラミッドの遺跡には、謎の人面像(1枚目写真)も残されています。

オルメカ文明(紀元前1200年頃から紀元前後にかけ、先古典期のメソアメリカで栄えた文明)の有名な巨石人頭像(2枚目写真)にも似ていますね。

どちらも大きな目、広がった低い鼻、厚い唇を持っており、メソアメリカの原住民とは、なぜか異なる顔立ちをしています。

これは、起源となる文明が、大陸外の民族から入ってきたことを意味しているのかもしれません。

チョルーラ遺跡の人面像
▲チョルーラの遺跡に残されている謎の人面像

オルメカ文明の巨石人頭像
▲オルメカ文明の巨石人頭像