なぜポルターガイスト現象は起きるのか?
なぜポルターガイスト現象は起きるのでしょうか?
一説によると、その現場にいる人間の心的エネルギーが、物質的な現象を引き起こしているとも言われます。本人が無意識にエネルギーを放出していて、その作用によってポルターガイスト現象が起きているという考え方です。
でも、ポルターガイスト現象の多くは、やはり「幽霊の仕業」と考えたほうが理解しやすいのではないでしょうか?
自分の存在に気付いてほしい霊が、ポルターガイスト現象を起こしている
前述したように、ポルターガイストは「騒がしい霊」という意味です。なぜ騒ぐのかと言えば、自分の存在を知ってほしいからです。
もしも自分が死んで、誰も自分の存在に気付いてくれなかったら、あなたはどうするでしょうか?
モノを動かしたり、音を立てたりして、「ここにいるよ!」と懸命に伝えたくなりますね? 霊だって、元は生きていた人間ですから、自分の存在に気付いてほしいのです。
仏壇からモノが落ちた…というような話もよく聞きますが、それなどは亡くなった家族が気付いてほしくて、ポルターガイスト現象を起こしているのかもしれません。
「場所」を縁としている霊の仕業
その一方で、レンタルビデオ店の映像のように、「ある特定の場所」でポルターガイスト現象が起きる場合も数多くあります。
これは、その「場所」を縁としている霊の仕業と考えて良いのだと思います。いわゆる、地縛霊がいるのでしょう。
こちらの場合は、気付いてほしいと言うよりも、「ここから出て行け!」というメッセージのほうが強いのだと思います。
自分の住処に、他人がいるのを嫌がっているわけです。「呪いの館」などと言われている屋敷などは、その典型です。住む人が替わっても、同じように怪奇現象が続きます。
ポルターガイスト現象は、長く続かないとも言われますが、そうではないと思います。
なぜならば、自然現象ではないからです。その場所にいる霊が浮かばれない限り、何かしらの悪影響は延々と続くのではないでしょうか?
このレンタルビデオ店の場合は、元々その場所にあった建物に住んでいた人間の霊が、今も迷っているのかもしれません。あるいは、以前には墓地のような特別な場所であったのかもしれません。
霊の単なる悪戯だとしても、まだこの世で迷っていることは確かなのだと思います。もしそうであるならば、早くあの世に浮かばれることを願いたいものです。
江戸時代にも、ポルターガイスト現象が記録されている
ポルターガイストと聞くと、西洋の屋敷で起きるようなイメージがありますが、実は日本にも古くから伝わっている怪奇現象です。
江戸の文政年間(1818~1829年)に書かれた『遊歴雑記(ゆうれきざっき)』には、ある与力が池袋村(現在の東京都豊島区池袋)出身の娘を下働きに雇い入れたところ、ポルターガイスト現象が起きています。
家の中に石が降ったり、戸棚の中の皿・椀・鉢などが外へ飛び出して粉々に壊れたり、火鉢がひっくり返って釜の蓋が宙へ浮き上がるなどの怪奇現象が起きた、という記述が残されています。
こちらの動画も併せてご覧ください。かなり凶暴なポルターガイスト現象が起きています!