宇宙人ミイラはDNA検査の結果、人間と判定された?
ペルーで発見されたミイラのDNA検査は、カナダのレイクヘッド大学により行われました。検査に使用された組織のサンプルは、ミイラの手と脳みその一部から採取され、詳細な分析がなされたとのことです。
その結果、ミイラのDNAは100%人間のものであると結論付けられました。
DNA検査の結果が出たのは歓迎すべきことですが、逆に新たなミステリーが生まれたような感じです。以下、いくつかの可能性を考察してみたいと思います。
人為的に作成した考古学的な犯罪行為があった?
ミイラのDNAが100%人間のものならば、当初に疑われていたように、人間のミイラを加工した可能性が、再び浮上してしまいます。
実際に「世界ミイラ学会」は、今回の宇宙人ミイラについて、人為的に作成した考古学的な犯罪行為があったのではないかという、懸念の声明を発表しているそうです。要するに、ニセモノを作って騙していると訴えているのでしょう。
但し、今回の調査メンバーには、UFO研究家だけでなく、放射線技師、生物学者、医師などの専門家たちが、世界各国から集結しています。
もしも人為的にミイラを作成していたとしたら、このような大掛かりな調査チームを結集するでしょうか?
調査などしたら、すぐにバレてしまうのですから、調査に費用を掛ける意味などありません。DNA検査もしないはずです。詐欺師が自ら調査チームを編成するような真似をするとは思えないのです。
5体ものミイラが発見されている
今回の発掘では、同じ場所から5体ものミイラが発見されています。少なくとも、そのうちの3体が、指や骨格に人間とは異なる特徴を持っているのです。
手間暇を掛けて、ニセモノを複数も作るでしょうか? そんなことをしても、バレる危険が高くなるだけです。
また、ミイラはレントゲン撮影が行われており、バラバラの骨を継ぎ足しただけとは思えない精緻な骨格を持っていることも判明しています。
作り物という可能性が、最も受け入れられやすいとは思いますが、調査された今回の状況を考えると、作り物という見方は排除しても良いのではないでしょうか?
こちらは、「ヴィクトリア」と名付けられた別のミイラです。残念ながら首は損失しています。
マリアと同様に、指が3本ですが、身長は60センチほどで小型です(マリアは約1.68メートル)。ヴィクトリアの脊椎は、人間の24個に比べて、11個しかないという特徴も見られます。
再検査の余地も残されている
今回、ミイラのDNAは100%人間のものであるという結論ですが、実は遺伝子の一致というのは、どのような見方をするかによって大きく異なってきます。
人間とチンパンジーのDNAの違いは、わずかに1%しかないとも言われていますが、見方によっては1%も違うのです。
例えばDNAの配置を、文章にたとえると、たった一文字の違いだけでも、意味が全く異なってしまうことがあります。「犬に噛まれた」と「犬が噛まれた」では、意味がまるで違ってきますね?
DNAも、ほんの些細な差異によって、生体の姿かたちは大きく異なってくるのです。
今回、発表さらた「100%人間のもの」が、文字通り全くの100%の一致であるのか、あるいは、ほぼ100%に近い99.999%であるのか、この点を再確認する必要があります。
宇宙人は捕獲されていないことになっているので、比較することはできませんが、ほぼ人類と同じ遺伝子を持つ宇宙人がいても不思議ではありません。
DNAのほんの僅かな違いによって、指が3本であったり、長頭頭蓋骨になったりすることは有り得るのではないでしょうか?
発表では、DNAは100%人間のものと言っていますが、だから宇宙人ではない、とも言っていません。まだ再検査の余地が残されているのだと思います。
別種の人類の可能性もある
今回、ペルーのナスカで発見されたミイラが人間であるならば、3本指などの特徴は、遺伝的な異常から発症したものになります。
一体だけであれば、その可能性もありますが、今回は少なくとも3体が発見されています。そうなると、突発的な変異ではなく、そのような人類が過去に存在していたとも考えられます。
実際に今回のミイラが発見されたナスカでは、3本指をした人間の姿の壁画などが数多く確認されています。
これを別種の人類と見るのか、それとも地球外から来た異星人と見るのかは、意見の別れるところですね。
そもそも人類のルーツは、別の惑星から飛来して来た宇宙人という説もあります。人間と宇宙人の遺伝子が、非常に似通っていても当然なのかもしれません。
今回のDNA検査を受けて調査終了となるのは、まだ早いでしょう。今後の続報に、また期待したいと思います。