未確認生物オゴポゴの正体は、バシロサウルスか?
未確認生物オゴポゴの正体としては、お馴染みの首長竜プレシオサウルスの生き残り説や、巨大なチョウザメ説などがありますが、現在、もっとも有力な説をご紹介します。
オゴポゴの特徴は、バシロサウルスに当てはまる
未確認生物にも詳しいアメリカ・シカゴ大学の生物学者ロイ・マッカル氏は、オゴポゴの正体をバシロサウルス(ゼイグロドンとも呼ばれる)としています。
▲バシロサウルスのイメージイラスト
オゴポゴは巨大蛇のように細長い体をし、三日月型に開いた尾を持っています。また、水中を上下運動して泳いでいたという目撃証言もあります。
これらの特徴は、首長竜のプレシオサウルスではなく、バシロサウルスに当てはまるのです。
バシロサウルスは、約4,000~3,400万年前に温暖な海に生息していた原始的クジラ類です。クジラの先祖になりますが、現在のクジラとは異なり、細長い体をしています。
バシロサウルスの体長は15~18m程度と考えられており、オゴポゴの体長と一致しています。
オカナガン湖は大昔、海だった?
但し、オカナガン湖は高地にあるため、クジラの先祖がいるのか?という意見もあります。普通に考えればいませんね。
しかし、ヒマラヤ山脈にあるエベレストの山頂付近では、アンモナイトなどの海の生物の化石が見つかっているのをご存知でしょうか?
世界最高峰の山も、遙か昔には海底にありました。地球の大きなプレートとプレートがぶつかり合って隆起し、長い長い時間を掛けて、現在のヒマラヤ山脈になったわけです。
▲標高8,848mのエベレスト山
▲ヒマラヤ山脈で見つかったアンモナイトの化石
オカナガン湖も、大昔には海であった可能性はあります。バシロサウルスが、環境の変化にうまく対応しながら、生き延びているのかもしれません。
湖の周辺から、海の生物の化石が発見されると面白いですね。
オゴポゴは、古くから目撃証言があり、その目撃数の多さも突出しています。カナダのオカナガン湖には、オゴポゴのような巨大な未確認生物が潜んでいる可能性はあるのではないでしょうか?