この飛行機のような形をした不思議な造形物は、通称「黄金ジェット」や「黄金シャトル」と呼ばれている有名なオーパーツです。
材質は金で出来ており、装飾品としての美しさと、飛行機のオモチャのようなユニークな形状から、非常に人気の高いオーパーツです。
黄金ジェットは、南米コロンビアのシヌー地方の古代遺跡から発見されており、作られた時代は500~800年と推定されています。もちろん、この時代に飛行技術があったはずはありません。
このため、黄金ジェットは鳥や魚をモデルにしたものとも言われていますが、実はアトランティス文明の人々が乗っていた飛行船をモデルにしているのではないか?とも考えられるのです。
黄金ジェット(黄金シャトル)のオーパーツは飛行機か、生き物か?
見るからにして飛行機としか思えない黄金ジェットですが、その形状だけではなく、飛行機としての機能を全て備えているという検証結果も出ています。
但し、黄金ジェットともに異なるデザインのものも多数発見されています。そのうちの幾つかが現代の私たちから見ると、飛行機に見えるだけなのでしょうか?
コロンビアの黄金博物館に収蔵されている黄金ジェット
黄金ジェットは現在、コロンビアの首都ボゴタにある国立銀行付属黄金博物館に収蔵されています。
明らかに鳥や魚を模したようなものもあり、必ずしも飛行機のような形状だけではありません。このため、発見された当時は、生き物を模したものと考えられていました。
黄金ジェットは飛行能力を持っている!
しかし1969年に、アメリカの動物学者および超常現象研究家のアイヴァン・T・サンダースン博士は、黄金ジェットの一つを見て、飛行機の機首、操縦席、主翼、胴体、垂直尾翼、水平尾翼を備えていると指摘します。
サンダースン博士は、航空工学や航空力学の専門家たちにも分析を依頼したところ、彼らからも黄金ジェットは飛行能力を持っているという見解を得られたのです。
近年では、ドイツのパイロットが1メートル程の模型に復元した黄金ジェットの飛行実験をしています。その結果、黄金ジェットは飛行機としての機能を全て備えていることが実証されています。
黄金ジェットのモデルは、ナマズの一種?
とはいえ、飛行機のない時代に作られたものなのですから、否定的な意見も根強くあります。
懐疑的な見解として有力視されているのは、南米に生息するナマズの一種であるプレコをモデルにしたという見方です。プレコには華やかな色彩のものが多く、黄金細工のモチーフとして選ばれたのではないか?と考えられています。
写真を見ると、色彩だけでなく、その姿も黄金ジェットに似ている感じはします。しかし、その類似点だけで、黄金ジェットはナマズの一種を模したものだと断定するわけにもいきませんね。
次ページでは、「黄金ジェットのモデルは、アトランティス文明の飛行船だった!」という仮説をご紹介します。