地震兵器HARRP(ハープ)の陰謀論は、嘘か本当か?

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2018年の世相を表す漢字として、「」が選ばれたと発表されています。確かに2018年は、地震、豪雨、記録的猛暑、大型台風の直撃など、自然災害が猛威を振るった年でした。

これらの自然災害のいくつかは、実はアメリカ・アラスカ州にあるHAARP(ハープ)の実験施設によって引き起こされているという噂が、以前より流布しています。

あの阪神・淡路大地震や東日本大震災も、HAARPが使われたという陰謀論が囁かれていますが、本当なのでしょうか?

日本のみならず、世界各地に大地震が起きる度に、気象・地震兵器HAARPの存在が指摘されています。

当記事では、そもそもHAARPとは何なのか、人工地震は起こせるのか、地震兵器は本当に実在するのか?という疑問について、分かりやすくご紹介します。

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HAARPが使用されたと言われる巨大地震

大地震の写真

まずは、HAARPによって引き起こされたと言われている世界の大地震をご紹介します。いずれも、マグニチュード7以上の巨大地震です。

  • 阪神・淡路大地震(マグニチュード7.3)1995年1月17日
  • スマトラ島沖地震(マグニチュード8.6)2005年3月28日
  • パキスタン地震(マグニチュード7.6~7.7)2005年10月8日
  • 四川大地震(マグニチュード7.9~8.0)2008年5月12日
  • ハイチ大地震(マグニチュード7.0)2010年1月12日
  • 東日本大震災(マグニチュード9.0)2011年3月11日

これらの巨大地震の被害による死亡者は、少ない場合でも数千人規模であり、2010年のハイチ大地震においては31万6千人以上とも発表されています。

近年では、2016年4月14日に起きた熊本地震も、ネットではHAARPによって引き起こされたという噂が散見されました。

もしも陰謀論で囁かれているように、本当にHAARPが巨大地震を発生させているのならば、これは人類史上で「最も凶悪な戦争行為」と言えそうです。

自然災害に見せかけて、任意の場所に壊滅的な被害を与えられるのですから、HAARPの脅威は、ある意味では核ミサイルをも超えています。

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HAARPとは何か?

そもそもHAARP(ハープ)とは、どのような施設なのでしょうか?

HAARPは、“High Frequency Active Auroral Research Program”の略称であり、日本では「高周波活性オーロラ調査プログラム」と呼ばれています。

アメリカ国防総省やアメリカ空軍・海軍などの共同事業であり、1993年より運営されています。実際にアメリカのアラスカ州ガコナに、大規模な電波発信設備が存在しています。

HAARP

写真を見る限りでは、殺風景な大地に無数のアンテナアレイが立っているだけで、恐ろしい地震兵器には見えません。

しかし、ここから強力な電磁波を発生させて、任意の場所に照射することにより、巨大地震を引き起こせると言うのです。

また、地震だけでなく、電磁波を放射することで航空機にトラブルを発生させ、航空事故を誘発できるとも言われています。

HAARPの目的

一説には、地震兵器と噂されているHAARPなのですが、本来の目的は「大気圏上層の電離層調査」とされています。

要するに、地球の電離層(地球の上空に発生する大気中の分子などが電離してできる領域)と、地球近傍の宇宙環境で発生する自然現象を探求することなのだそうです。

そんなふうに説明されても、「電離層の調査って何よ?」という、得体の知れない感じが残りますね。

この怪しさが、「電磁波を使用した地震兵器ではないか?」という都市伝説を生み出している要因の一つかもしれません。

また、アメリカ国防総省や米軍がHAARPのプロジェクトに絡んでいることも、きな臭い感じが漂っています。

この点も、純粋な科学研究とは思えず、やはり軍事目的にHAARPを使用しているのではないか?という憶測を呼んでいるのだと思います。

人工地震を起こすことは可能か?

そもそも、人工的に地震を起こすことは可能なのでしょうか?

実は、人工地震は起こせるのです。例えば、2017年9月3日に北朝鮮の北東部で地下核実験が行われました。この核実験によって、マグニチュード6.3の地震波が観測されたニュースは、記憶に新しいところです。

北朝鮮、6回目核実験か、震源の深さ0キロでM6・3 中国地震局「爆発の疑い」
中国地震局は3日、北朝鮮の北東部でマグニチュード(M)6・3の地震があり、爆発の疑いがあると速報した。北朝鮮が6回目の地下核実験を実施した可能性がある。地震局…

過去に遡ると、北朝鮮以外の国でも、核実験による人工地震で調査データを得ていたことがあったようです。地震波を測定することで、地下の様子を広範囲に調査できるのです。

でも、これは核爆発による人工地震です。電磁波を使用した地震兵器とは違います。

少し難しい話になりますが、地震兵器にはスカラー電磁波を利用しているという仮説があります。

スカラー電磁波とは、ニコラ・テスラ氏が発見したというテスラ波をもとに、トーマス・ベアデン氏が提唱した電磁波の一種です。

これは通常の電磁波(ベクトル電磁波)とは異なる性質を持っており、遠く離れた空間にも、いきなりエネルギーを発生させることが可能だというのです。

スカラー電磁波を使えば、アラスカ州にあるHARRP施設からであっても、世界各地に地震を発生させられるわけです。

しかし、そんなことが本当に可能なのでしょうか? 次ページでは、「HAARPが地震兵器ではない根拠」の見解をご紹介します。

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