南米アマゾンのジャングルに、ザトウクジラが発見された!という珍しいニュースが話題になっています。
「なぜ木々の生い茂る陸上で、ザトウクジラが発見されたのか?」という点も不思議ですが、通常ならば、2月のザトウクジラは南極に移動しているそうです。
そこにいるはずのないザトウクジラが、しかも、ジャングルの中という有り得ない場所で発見されたので、専門家も首を傾げているそうです。
ザトウクジラがジャングルで発見された謎
問題のザトウクジラが発見されたのは2019年2月22日、場所はブラジル北部のアマゾン川河口にあるマラジョ島です。
島のビーチから15メートルほど入ったジャングルの中に、ザトウクジラの死体が発見されました。
森の中に隠れていたザトウクジラの上を、ハゲワシがぐるぐる飛び回っていたため、そこに居合わせた生物学者たちが偶然に発見したようです。
発見されたザトウクジラ
発見されたザトウクジラの体長は8メートルほどです。巨大な体を横たえていますが、これでも、まだ子どものザトウクジラです。成長した大人は、11~14メートルにもなります。
専門家によると、岸に打ち上げられる前に死んでいた可能性もあるそうです。
画像:Strange_Soundsより
どうやって辿り着いたか?
本来ならば、ザトウクジラは8月から11月にかけて、ブラジル中部のバイーア州北東部沿岸で目撃されます。しかし、ブラジル北部まで北上することは通常ないそうです
マラジョ島で野生生物の保護活動をする「ビチョ・ダグア研究所」の専門家は、「クジラがどうやってここに辿り着いたのかは、まだ分からない」と述べています。
ネットでは、このニュースを受けて、以下のような憶測も飛び交っています。
- 南極付近の海底で何かが起きている
- アトランティス大陸浮上による大地震の予兆
- 近年、南ブラジル沖で聞かれる重力異常や磁気異常のせい
- 時空の歪みによって出現した
理由はどうであれ、大地震の予兆というのは気がかりですね。
宇宙人が放置した?
UFO研究家のスコット・ウェアリング氏は、自身のサイトで宇宙人による放置説を述べています。
宇宙人たちは、調査のためにザトウクジラの子供を捕獲したものの、彼らはクジラが海にしか棲んでいないことを知らないので地上に戻してしまった、という見解です。
どこまで本気で言っているのか分かりませんが、地上に魚やオタマジャクシなどが降って来るファフロツキーズ現象などは、一部には宇宙人の仕業と思えるケースもあるので、否定はしません。
ただ、今回のケースでは、ジャングルの中にザトウクジラが発見されたのは、恐らく満潮時に奥まで運ばれてしまったからでしょう。
それよりも、本来は南極に移動しているはずの2月のザトウクジラが、ブラジル北部で発見されたという問題のほうが重要ですね。
地球に重大な変化が起きている予兆かもしれないので、専門家の分析を待ちたいと思います。
巨大地底生物の正体もクジラだった!
ちなみに2013年のことになりますが、「ベトナムで巨大地底生物が発見された!」という映像や写真が、ネットに出回ったことがあります。
以下の衝撃の画像を覚えている人もいると思います。
画像:v.qq.comより
実は、巨大地底生物の正体はシロナガスクジラなどのナガスクジラ種であると判明しているのですが、なぜ地上にいるのでしょうか?
それは漁民文化のベトナムでは、クジラを信仰する風習があるためです。人々は海岸に打ち上げられたクジラを、手篤く埋葬するのだそうです。
このため、埋葬場所まで運ぶためにトラックに乗っているわけです。多くの人々が集まっているのは、巨大地底生物が見たいからではなく、クジラを祀るためだったわけです。
これは今回、アマゾンのジャングルで発見されたクジラとは異なるケースですが、クジラの死骸が海の巨大生物UMAとして間違えられるケースは非常に多いですね。
それでもUMAファンとしては、「今回こそは!」と思う気持を、心のどこかに残しておきたいと思います。