地震兵器は陰謀論に過ぎないのか?
地震兵器HAARPに否定的な見解を数多く紹介してきましたが、どのように思われたでしょうか?
前ページでは、「自然災害にしか見えない地震兵器を使用する意味がない」とも書きましたが、そうではない見解も、もちろんあります。
逆に言えば、表向きには自然災害ですから、地震兵器を使用すれば、国際的な批判を浴びることなく、相手国から報復される心配もありません。
地震兵器によって、相手国の軍事施設や重要拠点をピンポイントで破壊できるのです。
地震兵器は実験されている
現在では、実際にはミサイルを撃ち合うことなく、経済戦争や貿易戦争、サイバー攻撃といった戦いが起きています。
しかし、それ以外の攻撃手段として、自然災害によって相手国に甚大な被害を与えられるとしたら、どうでしょうか?
まともに戦争をしたら、双方ともに大きな損害は免れません。でも、地震兵器を使えば、攻撃する側のリスクは格段に減るのです。
そう考えると、あえて地震兵器の存在は公表せずに、隠しておく意味はありますね。
個人的には、HAARPそのものが地震兵器だと思っていませんが、実際に地震兵器の開発を試みた人たちはいると思います。事実として、以下のような情報もあります。
第二次大戦末期のアメリカは、大きな地震や津波を人工的に引き起こす実験をオーストラリアやニュージーランドの海域で何度も行っています。
10年ほど前にオーストラリアの情報公開法によって公になっていることです。
人工的に気象を操作する科学的な研究はされています。地震兵器が存在するかしないかは、開発に成功したか失敗したか、結果の違いだけなのかもしれません。
広島・長崎に投下された原爆同様、研究している人たちは純粋に科学目的であっても、それを軍事目的に転用する人たちが出て来るのは、歴史の必然ですね。
HAARPは再稼働している
2014年5月、アメリカ空軍はアラスカのHAARP研究施設を閉鎖すると発表しました。2015年には米軍の手を離れ、現在はアラスカ大学フェアバンクス校が管理運営を行っていることになっています。
このため、それ以降の大地震についてはHAARPは無関係とされていましたが、実は、現在は再稼働しています。
タイトルだけを見ると、HAARPの再稼働によって天変地異が来るかもしれないと、恐ろしいことを言っていますね。
但し、『検証 陰謀論はどこまで真実か』によると、「アメリカはハープ(HAARP)を使って人工地震・人工津波を起こしている」の陰謀論の真実度は、0%と判定されています。
同じく、「阪神・淡路大震災はアメリカの地震兵器によって引き起こされた」の真実度も、0%になっています。
しかし、その一方で、陰謀論を唱えている人たちは、地震兵器の存在を確信しているとしか思えない発言を繰り返しているので、この論争は今後も終わらないのだと思います。