これは「スターチャイルド」と呼ばれている謎の頭蓋骨です。一説には、「宇宙人と人間の混血種(ハーフ)ではないか?」と言われています。
この奇妙な頭蓋骨は1930年頃、メキシコ・チワワ州南西100km程にある小村で、十代の少女が洞窟で発見しています。
この時、二体の全身骨格が発見されており、一体は35~45歳のメキシコ人女性であることが判明していますが、もう一体は人間とは思えない異様な姿をしていたのです。
スターチャイルドは、宇宙人と人間の混血種?
スターチャイルドを発見した少女は、生涯に渡ってこの頭蓋骨を保管していましたが、彼女の死後には、様々な人の手に渡りながら現在に至っています。
そして1992年、この奇妙な骸骨を手にした解剖学者ロイド・パイ氏は、「これはエイリアンの骨だ!」という直感を持ったそうです。
異様な姿はもちろん、人間の頭蓋骨にしては余りにも軽く、乾燥しきった木の実のようだったそうです。
ロイド・パイ氏は、この骨の正体を突き止めようと、研究を始めました。その後に紆余曲折を経て、驚くような事実が判明していきます。
スターチャイルドと人間の頭蓋骨の比較
左側はスターチャイルド、右側は人間の頭蓋骨です。
スターチャイルドの目、鼻、口は中央に寄っており、特に鼻は、人間の鼻と異なる構造をしているように見えます。頭蓋骨からでも、明らかに通常の人間とは異なる顔つきであることが想像できますね。
骨の多孔質組織の中には、正体不明の謎の繊維が埋め込まれるようにして、900年以上にも渡り、維持されていたことが明らかになったのです。これは人間の骨では起こりえないのだそうです。
また、奇形の人間の頭蓋骨として考えても、前例が見当たらず、ましてや、人為的に加工したものでもないことが分かっています。
母親が人間で、父親は人間ではない?
スターチャイルドの頭蓋骨は、下記の点で人間の頭蓋骨と異なっていることが判明しています。
- 人間の頭蓋骨との違い
- 首とつながる大後頭孔部の位置が、人間と全く違う。また、後頭下部には霊長類に共通する外後頭隆起点(イニオン)がない。
- 後頭部全体が平坦で、人間のような丸みがない。
- 歯の形成具合から5~6歳の子供と推定されたが、脳は1600ccもあった。通常の大人の人間でも、1400cc程度である。
さらに、DNA鑑定による科学的な数々の検証も行われた結果、この頭蓋骨は、母親が人間で、父親は人間ではないという判定がされています。
発見場所に伝わる奇妙な伝説
興味深いのは、スターチャイルドが発見された地域に、奇妙な伝説が残っていることです。
それは、天空から飛来した人型の生物が、村の女性たちを妊娠させて、生まれ育った子供たちを天に連れ帰った、という伝説です。
もしも、宇宙人たちの意図によって、人間と宇宙人のハーフを村の女性たちに生ませたのだとしたら…。それが、この頭蓋骨なのではないでしょうか?
スターチャイルドと一緒に発見された女性は、子供と一緒に洞窟に埋葬されたのか、あるいは村人から迫害を受け、洞窟に逃げ込んで、ひっそりと親子で死を迎えたのでしょうか? いろいろと想像してしまいますね。
信じがたく、不気味な話ではありますが、科学的に研究しても不明で、研究者たちもこの頭蓋骨に首を傾げているのが現状なのです。
スターチャイルドが発見されたメキシコ・チワワ州
スターチャイルドが発見されたチワワ州は、メキシコ北西部に位置し、国内で最大の面積を持つ州です。犬のチワワの原産地で、チワワの名前の由来は地名だったのですね。
メキシコはUFO多発国として知られていますが、宇宙人と思われるような頭蓋骨やミイラも数多く発見されており、やはり古代より宇宙人との交流があったのでしょうか?