日本の有名なUFO事件として、日本航空(JAL)ジャンボ貨物機が、アラスカ上空で宇宙船らしき未確認飛行物体に遭遇した事件があります。
これは「日航ジャンボ機UFO遭遇事件」として知られています。通常はUFO事件など取り上げない日本の大手メディアも報道し、UFO目撃の真偽を巡り、世界的な論争にも発展しました。
そして事件から15年も経ってから、思わぬところから新たな証言者が現れて、改めてUFO遭遇の真相が見直されることになります。
日航ジャンボ機UFO遭遇事件は、未だに謎とされていますが、実際にあった信憑性の高いUFO遭遇事件と思われます。
当記事では、UFO事件史に残る「日航ジャンボ機UFO遭遇事件の真相」について考察してみます。
日航ジャンボ機UFO遭遇事件とは?
▲巨大UFOに遭遇したと言われる日本航空のボーイング747-246F型機
1986年に起きた日航ジャンボ機UFO遭遇事件は、民間航空機(JAL)の寺内謙寿機長を始めとするクルー3人が、未確認の飛行物体を目撃し、異常接近をされたという事件です。
その時のUFO体験を、同機の機長が共同通信社に勤務していた友人に話したため、UFO事件の特ダネとして世界各国で報道されることになりました。
日本においては、朝日新聞や読売新聞などの大手国内メディアまでもが、日航ジャンボ機UFO遭遇事件を大きく報道しています。
また、アメリカではFAA(米連邦航空局)を始め、CIAやFBI、さらに当時のレーガン政権の科学調査チームも巻き込んでの大騒ぎになったと伝えられています。
そして極めつけは、2001年にアメリカのワシントンD.C.で行われた「UFOディスクロージャー・プロジェクト」の公聴会で、日航ジャンボ機UFO遭遇事件の真相を知る証言者が現れたことです。
事件から15年が経ち、世間から忘れ去られた頃になって、点と点が繋がるようにして真実が見えてきたという背景にも、興味深いものがあります。
まずは以下、日航ジャンボ機UFO遭遇事件のあらましを分かりやすくご紹介します。
日航ジャンボ機UFO遭遇事件のあらまし
日航ジャンボ機UFO遭遇事件は、1986年11月17日午後5時10分(日本時間18日午前11時10分)に起きました。
パリ発のアンカレジ空港経由・東京行JL1628便、日本航空のボーイング747-246F貨物機が、アメリカ・アラスカ州のフェアバンクス上空を高度約1万メートルで飛行中のことでした。
同機は未確認飛行物体に遭遇し、寺内謙寿機長(47歳)を始め、為藤隆憲副操縦士(39歳)、佃善雄航空機関士(33歳)の3名が、正体不明の光を目撃したと証言しています。
航空機の灯火らしき光が二つ並んで現れる
異変が起きたのは、日航ジャンボ機がアンカレッジ北東約770キロの地点で、アンカレッジ直行態勢を取った直後のことでした。
下方600メートルに、航空機の灯火らしき光が二つ並んで現れて、日航ジャンボ機と同じ速度で同方向に進み始めたのです。
不審に思い、為藤副操縦士がアンカレジ航空管制センターに問い合わせてみると、「地上のレーダーには何も映っていない」との回答です。「付近を飛んでいるのは、JAL機だけのはずだ」と言うのです。
寺内機長は、すにでこの時点で「UFOかもしれない」と思い、愛用の一眼レフ・カメラで撮影を試みました。しかし、残念ながら真っ暗なため、シャッターを切れませんでした。
子グマがじゃれ合うように動くUFO
二つの未確認飛行物体(UFO)は、寺内機長いわく『子グマがじゃれ合うように』動きながら、約7分間も日航ジャンボ機と平行して飛んでいました。
その後には、なんと日航ジャンボ機の直前やや上方の150~300メートルの近くにまで、UFOは瞬間的に移動しています。これは衝突の危険を感じる異常接近です。
この時、UFOの光は、まるで逆噴射でブレーキを掛けているかのように、数分間にわたって猛烈に強まりました。
この光は操縦室内を明るく照らすほど強く、寺内機長は、顔に若干の熱まで感じたそうです。
操縦席から見えた2つのUFO
UFOはそのまま同じ位置で、日航ジャンボ機を先導するかのように進みました。このため、操縦席の至近距離から、UFOの形と動きが観察できました。
UFOは、DC8旅客機の胴体ほどの大きさで、正方形に見えました。中央部は暗黒で何も見えませんでしたが、左右の3分の1ずつは、表面が無数のノズルで覆われていました。そこから白熱灯に似た色の光を噴出していました。
光が強まった時には、炭火がはぜるように火花が飛び散るのが見えたそうです。寺内機長は、UFOに異常接近をされた時、操縦席から見えた光景をイラストに描いています。
▲「操縦席から見えた2つのUFO」 寺内機長のスケッチより
実は、日航ジャンボ機UFO遭遇事件は、操縦席から2つのUFOが見えたというだけではありませんでした。
次ページでは、ジャンボ機の全長の数十倍もあったという宇宙母艦も目撃したという、驚愕の内容をご紹介します。