フラットウッズ事件の翌日にも、宇宙人が目撃されていた!
実は、少年たちがフラットウッズ・モンスターを目撃した翌日にも、同じような宇宙人が目撃されたという報告があります。
場所は、同じくフラットウッズの南西20kmほどのフレームタウンという町です。
観光に訪れていた若いカップルが、UFOと宇宙人を目撃しています。辺りには、硫黄のような臭いがしたそうです。
上のイラストは、カップルの目撃証言から再現されたイラストです。
上半身はレプティリアン(爬虫類型宇宙人)のような姿だったと言われていますが、下半身は、少年たちが目撃したフラットウッズ・モンスターに酷似しています。
共通点は、大きな体をしていることと、浮遊していること、そして異臭です。異臭については、金属の焼けるような臭いと、硫黄臭との違いはありますが、やはり何かしらのガスを噴射したようです。
目撃された日にちと場所が近いことからも、同じ宇宙人ではないか?という推測はできますね。
ということは、フラットウッズ・モンスターはロボットなのかと思いきや、レプティリアンが入っていたのでしょうか?
『アイアンマン』のように金属製のパワードスーツをまとっていたか、体がすっぽり収まるような小型の飛行物体に入っていた可能性が出てきました。
今のところ、フラットウッズ・モンスターの正体は、ロボット説か、あるいは金属製スーツまたは小型の飛行物体に入っていたという説が、有力になりそうです。
とはいえ、これは事件を肯定的に捉えた場合の仮説です。以下のように、そうではない懐疑的な見解も当然ありますので、そちらも見てみないといけませんね。
フラットウッズ事件の懐疑的な見解
フラットウッズ・モンスター事件について、事件の概要と、その正体についての仮説を述べてきました。
その一方で、そもそもの目撃証言に対しての懐疑的な見解もあります。その主な論点は、下記になります。
- 目撃された赤く光る発光体
- 丘の上に着陸した物体
- 異臭を噴射した3メートルの宇宙人
- 金属が焼けたような異臭の正体
これらの点について、懐疑的な見解を紹介しながら、それに対する疑問点も併せて記しておきます。
目撃された赤く光る発光体について
フラットウッズ事件の当日、学校のフットボール場で遊んでいた子どもたちが、真っ赤に輝く平べったい発光体が飛んで来て、近所にあるベイリー・フィッシャー氏の農場の丘に着陸したのを目撃しています。
しかし、これはUFOではなく、隕石であったという見解です。
事件が起きた9月12日の夜、メリーランド州、ペンシルベニア州、ウェストバージニア州の三つの州で、多くの人が隕石(流星)を目撃したそうです。
とはいえ、これが隕石であったという証拠も見当たらないのです。逆に言えば、UFOを隕石と見間違えたという可能性もあるのではないでしょうか?
丘の上に着陸した物体について
丘の上に着陸した物体を確認しに行った一行は、15メートルほど先に、直径7~8メートル、高さ2メートル程度の火の玉のようなものが、唸るような音を鳴らし、赤い光を点滅させていたと証言しています。
また、懐中電灯を向けると、身長3メートルほどの怪物のような宇宙人がいて、それは宙に浮遊し、異臭ガスを放ったとのことです。
これについては、フラットウッズの町の真南にブラクストン・カウンティー空港があり、目撃場所の丘からは三つの航空障害灯を見ることができるのだそうです。
つまり、赤い瞬く光と、モンスターの顔の赤色は、航空障害灯との見間違いだと考えられるのです。
しかし、この見解では、「物体の直径が7~8メートル、高さは2メートル」であったという具体的な証言は、まるで無視しています。
そして仮に、見間違えということになると、彼らには遠くにある空港の障害灯と、15メートルほど先の発光物体との距離感が、まるで掴めていなかったことになります。
距離感が分からないのならば、そもそも15メートル先に見えたという具体的な証言など、本当はできないはずなのです。
このように考えると、目撃者たちはちゃんと距離感を掴んでおり、およその物体の大きさも目測できる距離に立っていたのはないでしょうか?
空港の障害灯と見間違えた、と考えるほうが不自然です。
現場に聞こえていた「唸るような音」の正体は何であったのか、この点も見間違えだけでは説明できませんね。
異臭を噴射した宇宙人について
目撃者たちは、宇宙人が「シューッ」という怪音を発して、辺りには金属が焼けたような異臭が漂い始めたと証言しています。
しかし、懐疑的な見解では、「シューッ」という怪音は森に棲むメンフクロウが驚いた鳴き声であり、下半身の緑色のローブは木の葉の緑であり、細い腕はメンフクロウの足ということです。
要するに、宇宙人の正体はメンフクロウだったということです。
普通ならば、体長40cm程度のメンフクロウと、3メートルの宇宙人を見間違えることは考えられません。ところが、この点ついては、集団ヒステリーという結論になっています。
極限になった心理状態が起こしたパニックにより、その場にいた全員が、あたかもUFOや怪物のような宇宙人を見たかのように錯乱してしまった、というのが事件の真相というわけです。
このように、懐疑的な学者がよく持ち出す「集団ヒステリー」という言葉を聞いた途端に、謎が解明された!と納得する人もいるのですが、あなたはどちらでしょうか?
金属が焼けたような異臭の正体
懐疑的な見解によると、肝心の異臭の正体については非常にあっさりとしていて、「草の臭い」なのだそうです。
金属が焼けたような異臭を放つ草とは、どんな草なのでしょうか? できれば、その草の名前も示してほしいですね。
ちなみに、異臭を嗅いだ目撃者たちの中には、その後、鼻や喉の痛みに苦しめられた者たちが出ています。
特に、地元紙の記者スチュワートを目撃現場に案内するため、もう一度現場に戻った州兵隊員のユージン・レモンは最も症状が重くなり、嘔吐や夜中の痙攣に悩まされ、数週間後も喉の痛みが続いています。
彼を診察した医者によると、毒ガスのマスタードガスの被害によく似ていたそうです。実は、「草の臭い」が原因だったのだと告げたら、医者は何と答えるのでしょうか?
次ページでは、フラットウッズ・モンスター事件の真相について、当記事の結論を出したいと思います。