実在しない昭和65年の1万円硬貨が使われた事件。パラレル・ワールドのコインか?

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存在しない1万円硬貨の正体は?

通貨の偽造・変造は、無期又は3年以上の懲役に処せられる重大な罪です。捕まった時のリスクが高すぎますし、馴染みのない1万円の硬貨では、大量に使用することも困難です。

詐欺を働いたのだとしても、なぜこの世に存在しない昭和65年の1万円硬貨を造ったのか、理解に苦しみますね。

そもそも、このような1万円硬貨がなぜ存在しているのか、その可能性を考察してみたいと思います。

なぜ店員は騙されたのか?

普通に考えれば、あり得ない昭和65年の1万円硬貨に、なぜ店員は騙されたのか?と、不思議に思いますね。

しかし、1万円硬貨は実際にあります。昭和61年(1986年)、天皇陛下在位60年を記念して、1万円の銀貨幣(下写真)が発行されています。

天皇陛下在位60年記念1万円銀貨

今までにも、オリンピック開催記念や、天皇陛下の在位記念など、さまざまな種類の記念硬貨(100円から最高10万円まで)が数多く発行されています。

そして時々、これらの記念硬貨を、買い物に使用する人がいるそうです(貨幣なので、もちろん使えます)。このため、事件が起きたコンビニの店員も、本物の記念硬貨だと思って、受け取ってしまったのではないでしょうか?

コンビニには防犯カメラが完備されているので、「まさか偽造貨幣を、堂々と使う人間はいないだろう」という心理も働いたのかもしれませんね。

オモチャの硬貨の可能性

1万円の記念硬貨は実際にあるものの、事件が起きたコンビニで使用されたのは、存在しない昭和65年の1万円硬貨でした。

そこで最初に考えつくのは、オモチャの硬貨が使われた可能性でしょう。

下の写真は、市販されているオモチャの硬貨です。悪用されないように穴が開けられていますが、写真だけを見ると、けっこう本物っぽく見えますね。

オモチャの硬貨

https://amzn.to/2u9qDIXより

しかし、これらのオモチャの硬貨は、実際には軽くて質感がなく、手にした途端にオモチャだと分かるそうです。

その一方で、昭和65年の1万円硬貨は、店員が一度受け取って、釣り銭まで渡しています。一見してオモチャには見えなかったということです。

実際に、捜査機関が事件に使用された1万円硬貨を鑑定にかけた結果、希少金属の上質な材料が使用されており、鋳造技術も大蔵省造幣局と比べても非常に精巧なレベルのものだったそうです。

ちなみに、1万円硬貨の正体は、昭和時代のガチャガチャの景品だというネット上のコメントも見られます。

しかし、景品を造ったメーカーや販売店があれば、事件になっているので早急に会社名が判明するはずですが、そのような情報は見当たりません。

そう考えると、オモチャの硬貨の可能性は排除できるのではないでしょうか?

硬貨に小さな穴が開いている謎

警察が公表した偽の1万円硬貨の写真を見ると、上部に小さな丸い穴が開いています。この点が本物の硬貨ではなく、オモチャやキーホルダーだと言われている理由でもあります。

ただ、断定はできませんが、これは捜査機関が鑑定した時に開けた穴ではないでしょうか? 原材料を調べるならば、実物から少々のサンプルを採取しなければならないからです。

そう考えると、公表されている写真は、鑑定後に撮影された写真なのかもしれません。

さすがにコンビニの店員だって、穴が開いた硬貨を受け取ったら、その場で「これは本物か?」と疑いますよね?

でも、実際には硬貨を受け取って、釣り銭まで渡しているのです。この点から考えても、1万円硬貨に開いている小さな穴は、鑑定のために後から開けられた穴の可能性はあります。

試鋳貨の可能性

昭和65年の1万円硬貨がオモチャのメダルでないとすると、試鋳貨(しちゅうか)の可能性はあるでしょうか?

試鋳貨とは、造幣局でデザインを検討している段階の試作品の貨幣です。これが希に誤って流出してしまうことがあり、平成13年には現行の500円玉の試鋳貨が流出する事件がありました。

しかし、問題になった1万円硬貨では、コイン商でも、そのような試鋳貨の存在は聞いたことがないそうです。

また、もしも試鋳貨であったならば、造幣局に問い合わせれば分かります。ビンゴであったならば、警察が試鋳貨であったと発表しているはずです。

そう考えると、試鋳貨の可能性も排除できるのではないでしょうか?

5円銅貨の試鋳貨

上の写真は、昭和26年(1951)の5円銅貨の試鋳貨です。実際には流通していませんが、このようなデザインも造幣局で検討されていたのですね。

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1万円硬貨の入手経路は?

未だに判然としないのは、昭和65年の1万円硬貨の入手経路です。2012年につくば市の事件で逮捕された容疑者は、「使えると思った」と供述しています。

また、2017年に逮捕された容疑者は、「(偽物と知っていて)騙しました」と容疑を認めているそうです。

いずれにしても、問題の1万円硬貨は、どうやって入手したのでしょうか?

警察は、偽硬貨の入手経路を捜査しているそうですが、その肝心な情報が、なぜか見当たらないのです。ひょっとすると、この事件には公表できない裏事情があるのではないかと勘繰ってしまいます。

巷で噂されているように、もしもパラレル・ワールドから持ち込まれた硬貨であるならば、世界がひっくり返ってしまうので、日本の警察の判断だけでは公表できないのでしょうか?

次ページでは、パラレル・ワールドから持ち込まれた1万円硬貨の仮説をご紹介します。

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