ゴラムが静岡県海岸に打ち上げられた? 世界で発見される怪生物の正体

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パナマの地底人ゴラムの正体

こちらは2009年9月12日、北米と南米の境にあるパナマで発見された謎の生物の死骸です。

その不気味な容姿からして、日本のメディアでも「舌出しUMA死体」「パナマの地底人ゴラム」などと呼ばれて話題になったので、見覚えのある人も多いと思います。

東スポ「舌だしUMA死体」

▲東スポに掲載された当時の記事

静岡県海岸のゴラムの正体は「サル」との見解でしたが、パナマの地底人ゴラムの正体は判明しているのでしょうか?

謎の生物が発見された経緯

パナマの地底人ゴラム

パナマのテレビ局の報道によると、ゴラムらしき謎の生物の死骸を発見したのは、14~16歳までの少年4人です。

少年たちがパナマ市内にあるセロアズール湖で遊んでいたところ、近くにある洞窟から、突如として奇妙な生物が現れたそうです。

びっくりした少年たちは襲われると思い、棒や石を投げつけて攻撃をすると、その生物はあっさりと死んでしまいました。

少年たちは、その日はそのまま逃げ帰り、親たちに不気味な生物に出くわしたことを話しました。

その翌日、半信半疑で親たちが確認をしに行くと、本当に子供たちが話していた謎の生物の死骸がありました。今までに見たことがない未知の生物です。

証拠として撮影された不気味な生物の写真は、パナマのテレビ局「テレメトロ」に投稿されて、瞬く間に「パナマの地底人ゴラム」として世界中に知れ渡ることになりました。

では、以下にその謎の生物の死骸の写真を確認してみましょう。

全身に体毛はなく、薄いピンク色の肌

パナマで発見された謎の生物の死骸の写真1

謎の生物は岩の上で、大の字の無惨な姿になって息絶えています。ゴラムのように全身に体毛はなく、薄いピンク色の肌をしています。

ぽっちゃりとしたお腹をしていて、腕は細く、攻撃力は低そうです。パニックで半狂乱になった少年たちに攻撃されたら、あっさりとヤラレてしまうでしょうね。

舌出しUMA死体

パナマで発見された謎の生物の死骸の写真2

東スポでは「舌出しUMA死体」として掲載されました。この写真を見た時には、口から舌を出して息絶えている姿が、可哀想に思えたものです。

穏やかそうな顔を見ると、邪悪なゴラムと言うより、ふらりと地球に寄った平和的なエイリアンのようにも見えます。

ミイラ化した謎の生物

パナマで発見された謎の生物の死骸の写真3

謎の生物は、そのまま放置されてミイラ化しています。こうして見ると、手足の先が鈎爪(かぎづめ)になっている特徴が分かります。

実はその後、パナマ当局が死骸を回収し、パナマ環境庁で解剖と組織検査を行っています。

多くの場合、このような謎の死骸は放置されたまま正体不明で終わるのが常なのですが、「パナマの地底人ゴラム」は検査をされて、正体が解明されています。

では、地底人ゴラムとして、世界的に有名になった謎の生物の正体は何だったのでしょうか?

ゴラムの正体はナマケモノ

結論を先に言うと、ゴラムのような謎の生物の正体は、ノドチャミユビ ナマケモノのオスと判定されています。足の先が鈎爪になっているのは、ナマケモノの特徴です。

ノドチャミユビ ナマケモノ

当初では、「洞窟から現れた不気味な生物に襲われそうになった」と少年たちは語っていましたが、実際には、川の中に沈んでいた水死体を自ら引き揚げて石や棒きれを投げつけただけ、というのが真相であったようです。

それではちょっと格好悪いので、話を少し盛ったのかもしれませんね。

発見時には、すでに謎の生物は水死体となっていたため、腐乱して体毛が脱け落ち、お腹にはガスが溜まってぽっちゃりとした体型になっていたわけです。

見慣れた動物であっても体毛が抜け落ちた死骸になると、見たこともない未知の生物に見えてしまうものです。

残念ながらパナマのゴラムの正体も、UMAやエイリアンではありませんでした。そもそもゴラムは創作上のキャラクターなので、正体が判明しただけでも良かったのでしょう。

謎の生物の死骸は、UMAでは1ジャンルになっているほど話題には事欠かないので、今後も引き続き、未確認生物の発見!のニュースに期待したいと思います。

参考)超最新版!本当にいる世界の「未知生物」案内謎解き超常現象 II

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未確認生物(UMA)
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