クラーケン以外の可能性はあるのか?
グーグルアースには、画像が一枚あるだけなので、「伝説の海の怪物・クラーケンが衛星写真で捉えられた!」と言われても、にわかには信じがたいと思います。
もちろん、以下のようにクラーケン以外の可能性も考えられます。
小さな島や岩礁の可能性はあるか?
疑おうと思って見れば、巨大イカの姿に似た「小さな島や岩礁」の可能性もあります。そこに波が打ち寄せて、白い飛沫を上げているように見えなくもないですね。
しかし、この衛星画像は、2013年12月4日に撮影されたものです。その前後の写真はありません。
これが何を意味しているのかと言うと、2013年12月4日のこの瞬間にしか、被写体が存在していなかったということらしいのです。
これはグーグルアースの特徴なのだと思いますが、被写体になる小島や岩が存在していれば、記録に残すために前後の時期も撮影されているというのですね。
そう考えると、少なくとも島や岩礁ではなさそうです。
海を漂う漂流物の可能性はあるか?
「では、何かの巨大な漂流物ではないか?」という見方もあります。転覆した船が海を漂っているように見えないこともありません。
でも、そうなると、白い飛沫の説明がつきません。何か急激な動きをしないと、このような白い飛沫は上がらず、波紋も広がらないのではないでしょうか?
そう考えると、単なる漂流物とは思えませんね。
他の可能性はあるか?
他にも、「海中からUFOが飛び出した瞬間ではないか?」「お化けクジラ」「絶滅した首長竜」など、様々な意見が寄せられているようです。
でも、ここは素直に「クラーケンだ!」と言い切ったほうが、いちばん説得力があるように思うのですが、いかがでしょうか?
超巨大なダイオウイカの可能性はあるか?
今回のグーグルアースの画像ですが、超巨大なダイオウイカの可能性だけは捨てきれませんね。そもそも、クラーケンのモデルになった生き物は、ダイオウイカとも言われているのです。
クラーケンは、ダイオウイカの近種の可能性もある?
ダイオウイカは最大20メートル程度とされてはいますが、発見例が少ないために、その生態が解明されているわけではありません。
ダイオウイカ属には21種がいるとされていましたが、43体のダイオウイカをDNA解析した結果、DNAの特徴の差があまりにも小さかったことから、ダイオウイカ属にはただ1種しか存在しないとの説もあります。
要するに、まだよく分かっていないのですね。もっと大きな個体がいる可能性はありますし、ダイオウイカに近い種類として、クラーケンが存在している可能性だってあるわけです。
富山県で撮影されたダイオウイカの貴重な映像!
凄い! ダイオウイカが、間近で泳いでいます!
こちらは富山県にあるボートの係留場で発見されたダイオウイカです。生きたダイオウイカを捉えた貴重な映像になります。
体長は約4メートル、胴回りは約1メートルで、頭の部分を海底に向けて静かに泳いでいたということです。けっこう鮮やかな色をしていて、圧巻の姿ですね!
ダイオウイカは、北アメリカやヨーロッパ付近の大西洋、ハワイ島付近、日本では小笠原諸島などの広い範囲で発見例があります。
今回のグーグルアースのように、南極海に出現しても不思議はありませんね。
ダイオウイカよりも大きいイカ? 「コロッサル・スクイッド」
ダイオウイカよりも大きいかもしれない「コロッサル・スクイッド」という巨大イカも発見されています。
コロッサル・スクイッド(Colossal squid)は、日本ではダイオウホウズキイカと呼ばれています。
呼び名は似ていますが、ダイオウイカの近縁ではなく、本種のみでダイオウホウズキイカ属となっています。ダイオウイカとともに、世界最大級の無脊椎動物(同時に、頭足類)として知られています。
体長は約12~15メートルと推測されており、見つかった個体は全部メスで、オスはまだ発見されていないないそうです。まだまだ巨大な固体が発見される可能性が十分にあります。
決して遭遇したいとは思いませんが、クラーケンのような超巨大生物が存在しているかもしれないと思うと、UMAファンとしては心が踊りますね!