これは2014年12月5日、火星の地表で巨大なキノコ雲を捉えたという驚きの写真です。
インドの火星探査機が、火星のマリナー峡谷で撮影しています。まるで核爆発を思わせるような謎の「巨大キノコ雲の正体」は、いったい何なのでしょうか?
火星の巨大キノコ雲の正体は?
今回の火星の不可解な写真はNASAではなく、インドの火星探査機マーズ・オービター・ミッション(愛称:マンガルヤーン「火星の乗り物」)が捉えたものです。
インドも火星に乗り遅れまいと、低予算の中でも頑張っています。そしてNASAであったならば、公開されなかったかもしれない驚愕の発見をしています!
火星のマリナー峡谷で、謎の爆発を確認
下の画像を見ると分かりますが、今回の謎の爆発は、火星の赤道付近で東西に延びる通称マリナー峡谷(ヴァレス・マリネリス峡谷)で確認されています。
マリナー峡谷とは、全長4000キロ、幅200キロ、深さ6.5キロの巨大な峡谷です。その左端の場所で、キノコ雲のような爆発?が確認できます。
インドの火星探査機が捉えた巨大キノコ雲
拡大してみると、核爆発と思えるような巨大なキノコ雲が発生しています。
立ち上る雲の円柱の地表には、推定40キロのクレーターも確認できます。
爆発している決定的な瞬間を撮影している点にも驚かされますね。偶然に撮影できたとは思えないほどです。
火星での火山噴火なのか?
普通に考えれば、「火山噴火じゃないの?」というのが妥当な見方でしょう。
しかし、火星に火山活動があったのは240万年も前とされています。現在の火星は冷えており、内部のマントル対流も存在しないと考えられているのです。
これが火山噴火なのだとしても、それはそれで今までの常識を覆す大事件となります。
但し、火山噴火だとすると、今度は写真に見られる「キノコ雲」の説明がつかなくなってしまうのです。
なぜならば、火星の大気は極端に薄いため、通常の火山噴火ではキノコ雲状にはならず、風特有の渦巻き運動も見られないと考えられるからです。大気の濃い地球環境とは違うのですね。
核爆発か、核爆発に匹敵する爆発がないと、今回の写真のようなキノコ雲の発生は考えにくいのです。
キノコ雲のように見えるだけ?
「核爆発のキノコ雲ではないか?」という主張の一方には、もちろん反対意見もあります。
豪サザンクイーンズランド大学・科学研究センターの天文学者であるジョンティ・ホーナー博士は、「火星で核爆発が起こっているなんて面白い考えだけど、これは残念ながらクレーターの溝が角度によってキノコ雲のように見えるだけ」と、素っ気ない見解を述べています。
そうなのかもしれません。しかし、説明のできない不可解な写真や映像が発見される度に、NASAでも毎回のように「~のように見えるだけ」と回答します。
次ページでは、今回の謎から浮かび上がった「とんでもない事実」についてご紹介します!