ボスニアのピラミッドへの批判
発掘された様々な写真を紹介しましたが、ボスニアのピラミッドを肯定的に捉えている人たちばかりではありませんでした。
ボスニアのピラミッドに対して、どのような批判がされてきたのか、見ていきたいと思います。
学者たちが、猛然と抗議する!
7人の主要なヨーロッパの考古学者たちが、「EAA宣言(ヨーロッパ考古学者協会宣言)」を発表しています。
そこではボスニアで発見されたピラミッドに対して、以下のような痛烈な批判をしています。
われわれ、ヨーロッパ各地から集いここに署名した専門考古学者たちは、ヴィソコ近辺で行われているいわゆる「ピラミッド」プロジェクトにボスニア当局が支援を続けていることに対し強く抗議したい。
この計画は、ものを疑わない大衆に対するひどい悪戯であり、本当の科学界においてあってはならないものである。
それは真の考古学的遺産を守るなどのより良い使いようのある少ない資源の無駄使いであり、ボスニア・ヘルツェゴビナの専門の考古学者たちに日々差し迫っている諸問題から逃れるただの気晴らしに過ぎない。
ピラミッドの発見と調査活動について、「ひどい悪戯」とまで断言していますね。
この発表のコメントだけでは、批判の根拠が分かりませんが、痛烈に批判している気持ちだけは、ひしひしと伝わってきます。
発掘が進めば、真相は明らかになるのですから、嘘だと思っているのならば怒る必要はありませんね。やはり、本物だと困るから怒っているのではないでしょうか?
今現在も「ボスニアのピラミッド説」の扱い?
これがせいぜい2,000~3,000年前の小さなピラミッドなら良かったのでしょうが、「世界最古で最大のピラミッド」が発見されたとなると、当然、旧勢力からの大きな反発は起きますね。
学会では、新説は潰されるのが定めです。また、長い将来にわたって、莫大なお金が入る観光資源として見込めますから、利権の問題も絡んできます。エジプトのピラミッドの権威と人気も、ガタ落ちしてしまいかねません。
ピラミッドの真偽は置いて、何としても認めるわけにはいかない事情もあるのだと思います。
その一方で、発見者たちとボスニア当局は、発見された2005年以降から巨額の費用を投じて調査していますから、この大発見を世界に認めさせたいでしょう。
ただ、今現在もWikiでは「ボスニアのピラミッド説」という仮説の扱いになっていますね。
しかし調査が進むにつれて、現在ではピラミッドであることに間違いないことが判明してきたようです。
実際に、ピラミッド周辺からも数々の人工物が発掘されているのですから、これが古代遺跡であることは否定できません。
今後、さらに驚くべき発見が期待できるかもしれませんね!
やはりエジプトのピラミッドが、世界最古だった?
ボスニアのピラミッドを紹介してきましたが、実はエジプトのピラミッドの起源も、定説より遙かに古いという説もあります。
今までは、世界最古と言われるジョセル王の階段ピラミッドでも、紀元前5,000~2,600年の間(今から4,600~7,000年前)に建造されたと考えられてきました。
しかし最近では、スフィンクスは20万年前に建造された!という、新しい説も唱えられています。
20万年も昔に文明など存在していないはずですが、これはどういうことでしょうか?
▲古代エジプトのジョセル王の階段ピラミッド。高さ62メートル、東西125メートル、南北109メートル。
エジプトのピラミッドは20万年前のもの?
『「矢追純一」に集まる未報道UFO事件の真相まとめ』によると、スフィンクスの胴体の部分が、異常に崩れていることに着目した科学者がいました。
そこで調査してみた結果、その崩れは「水による浸食の跡」だと判明したのです。
しかし、エジプトのギザ地域は何千年もの間、水の一滴もない砂漠なのです。スフィンクスの胴体を崩すほどの水の浸食があったとは考えられません。
このため、この地域に水があった時代にまで遡り、その水がスフィンクスの胴体を浸食する時間を計算してみました。
その結果、スフィンクスが造られたのは、なんと20万年前!という結果が出たのです。
20万年前と言うと、クロマニョン人を代表とする新人類が、ようやく現れたとされる時代です。ピラミッドやスフィンクスを建造できる高度な文明が存在していたなんて、とても思えない時代ですね。
「常識」とは「思い込み」のこと?
もちろん、20万年前というのも推測なので、どこまで正確に特定できているのかは分かりません。とはいえ、5千年前と20万年前では全く違います。
何故ここまでの大きな隔たりが出てしまうのでしょうか?
実は、古代エジプトで5千年ほど前からピラミッドが造られたという学説は、いくつかの文書をもとにした推定に過ぎないと言うのです。
私たちは、科学的に調査して時代を特定しているのだろうと思い込んでいますが、そもそもの学説自体が、そこまできっちりと測定とされたものではなかったのですね。
「学校の教科書で教えられきた知識は、何だったのだろう?」と愕然としますが、私たちが信じている常識の多くは、ただの「思い込み」に過ぎないのかもしれません。
私はすでに信じていませんが、サルから人間になったという進化論も、疑って掛かったほうがよいのではでしょうか?
今の文明も、数ある文明の一つに過ぎない
ボスニアで発見されたピラミッドが1万2,000年前(最新情報では3万年前)に造られたと聞いて、「そんな昔からピラミッドがあったのか!」と驚いた人のほうが多いと思います。
それは、エジプトの最古のピラミッドでさえ、5千年ほど前だと教わってきたからに他なりません。
地球の年齢は46億年と言われています。1万年の違いなんて誤差にもなりません。その中で、私たち人類が築いた文明が数千年しかないなんて、本来ならば、そちらのほうが信じられないくらいです。
地球では、幾つもの大きな文明が生まれては滅び、滅んでは生まれ、文明の流転を繰り返しているのではないでしょうか?
その中の文明の一つに過ぎない今の数千年の文明を、全ての人類史なのだと、私たちが勝手に思い込んでいるだけなのかもしれません。
そう考えれば、1万2千年前にボスニアでピラミッドが建設されていたとしても、不思議ではありませんね。