これはロズウェル事件のUFO墜落で、回収された宇宙人と思われる遺体の解剖フィルムの動画です。
実は、映像が公開されてから10年以上が過ぎた2006年に、事件の真相が明かされています!
世界中に衝撃を与えた宇宙人解剖フィルム
この宇宙人解剖フィルムは、1995年8月に世界中で公開されました。
日本のテレビでも放送されて、「えっ?」と目を疑いたくなるような衝撃的なシーンに、非常に大きな反響がありました。
当時、私もテレビを観ていて、「やはり宇宙人はいるのか!」と密かに確信したものです。そう思ったのは、私だけではないでしょう。
しかし、映像の衝撃的なシーンは記憶に残っているものの、そもそも、どのような経緯で公開されたのかを知っている人は、あまりいないのではないでしょうか?
ロズウェル事件で回収された宇宙人の遺体か?
この映像はもともと、イギリスの映像実業家レイ・サンティリ(Ray Santilli:写真)という人物が世に送ったものです。
当時のサンティリの説明では、異星人の死体解剖を撮影したという従軍カメラマンが現れました。そこでサンティリは1994年11月、問題のフィルムを10万ドルで買い取ったという話になっています。
映像で解剖されている宇宙人は、1947年に起きたロズウェル事件で回収された宇宙人の遺体であると発表されています。
遺体はテキサス州ダラスのフォートワース基地内に運ばれ、そこで解剖が行われたそうです。
宇宙人の解剖シーンを、写真で確認してみると…
私たちがテレビで見た宇宙人の解剖シーンは、その模様を撮影したものだとされていたのですが、まずは写真で確認してみましょう。
解剖台に乗せられている宇宙人の死骸
ロズウェル事件で墜落したUFOに乗っていた宇宙人グレイと思われる死骸が、解剖台に乗せられています。
右足と右腕に大きな損傷を負っています。お腹が膨らんでいて、人間の女性器に似たものが見えます。
大きな黒い目をした宇宙人の顔
頭髪や体毛はなく、見開かれた大きな黒い目と、小さな耳と鼻があります。人間の顔に近いですが、どこか違和感があります。
手足の指は6本ある!
手足の指が6本あることが大きな特徴です。これは人間ではなく、やはり宇宙人の身体でしょう。
防護スーツを着用して、宇宙人の遺体を検査する解剖医
解剖医は、異星人が持っているかもしれない毒ガスや細菌から身を守るために、防護スーツを着用しています。
宇宙人解剖フィルムの真実が、2006年に明かされた!
写真で確認してみても宇宙人解剖シーンは非常にリアルであり、内臓や脳まで摘出されています。ロズウェル事件は本当に起きたことで、UFOと宇宙人の存在を信じざるを得ないような映像です。
果たして、この宇宙人解剖フィルムは本物なのでしょうか?
宇宙人解剖フィルムの制作者たちが、ついに告白!
フィルムが公開されてから10年以上が過ぎた2006年に、衝撃の真相が明かされます。
特殊美術を手掛ける彫刻家のジョン・ハンフリーズが、この宇宙人解剖フィルムを制作し、自ら外科医の役まで演じたと告白しているのです!
すると、このフィルムを世界に送り出したサンティリを始め、フィルムの制作に関与した人たちも、これは作り物であったことを次々に告白し始めたのです。
解剖シーンに見られる幾つもの矛盾点
実は、彼らが真相を告白をする以前から、懐疑的な人たちも多かったのです。
素人から見ると非常に生々しい解剖シーンに見えても、プロの医療関係者から見ると、矛盾点が幾つも発見できるそうです。
例えば、体の中から取り出された内臓や脳らしきものが、結合組織によって保持されているように見えません。つまり、別の動物の内蔵などを詰め込んだようにしか見えない、という意味です。
実際にサンティリは、宇宙人の死体を作るのに、ゼリーの中にセットされたヒツジの脳や、ニワトリの内臓などを使用したと告白しています。
確かに言われてみれば、内臓部などの肝心な場面になると映像のピンがぼけたり、プロのカメラマンが撮影しているとは思えないような不安定なアングルなど、不自然な箇所が随所に見受けられます。
世紀の大発見を撮影している映像にしては、どこか安易な雰囲気が漂っているのですね。
このような経緯や理由によって、今現在では、残念ながらこの宇宙人解剖フィルムの信憑性は薄いという見方が主流になっています。
当の本人たちが告白しているわけですから、映像そのものは捏造と断定せざるを得ないでしょう。
しかし、宇宙人解剖フィルムの一部は本物?
サンティリらは、なぜこのような映像を手間暇かけて捏造したのでしょうか?
実は、宇宙人解剖フィルムの一部は本物であり、湿気や熱によって劣化してしまった部分を補うために、解剖シーンを再現して撮影したと言うのです。
サンティリ自身は、「損傷していなかったオリジナルのフィルムに、少しのフレームを加えることによって修復した」と発表しています。
この発表が本当であるならば、これは実際に撮影されていた宇宙人解剖フィルムの「再現フィルム(一部は本物)」ということになります。
追い詰められたサンティリの苦しい言い訳なのか、それとも真実を語っているのか、何とも言えないところです。
たとえ一部であっても、本物のフィルムが存在していたのならば、正直に公開していれば良かったのではないか?と思います。
しかし、それではインパクトが足らずに信じてもらえないと判断したのかもしれません。
テレビ局に放映権を売る目的で捏造した?
フィルムを捏造した理由をもう一つあげると、テレビの放映権の販売です。むしろ、これこそが唯一の目的です。
もともとサンティリは、映像実業家なのです。宇宙人が解剖されるという、とんでもなく衝撃的な映像を公開したら、そこから莫大な利益が得られることが分かっていたのでしょう。
できるだけ高い値段で買い取ってもらうために、フィルムを捏造をしたものと考えられます。
これだけインパクトの強い映像になると、巨額のビジネスになり得るのですね。世界中のテレビ局が、放映権を高い値段で買い取ってくれるのです。
日本ではフジテレビが放送
この映像は、日本ではフジテレビが放送権を購入しています。
1996年2月2日放送の特別番組『UFO墜落から48年 今世紀最大の衝撃映像宇宙人は本当に解剖されていた!!』で放送されました。
これが当時の私たちが、ワクワク・ドキドキしながら見た番組です。
テレビを見て、その衝撃的な映像に驚いた多くの人たちは、サンティリらの告白を聞いて、大きな肩すかしを食った感は否めませんね…。
しかしながら、サンティリの告白が本当だとしても、それは解剖シーンの映像が捏造であったということであって、宇宙人が存在しないということではありません。
彼自身も映像の一部は本物であると主張しているわけです。
ロズウェル事件で回収された宇宙人のオリジナル映像か?
ちなみに、こちらはロズウェル事件で回収された宇宙人グレイの遺体を、担架で運んでいるシーンの8ミリ映像と言われています。
順番からすると、最初に紹介した映像の前になります。昔の8ミリ映像なので、状態は非常に悪いです。
サンティリは解剖フィルムの一部は本物と主張していましたが、これがそのオリジナル映像の一部かもしれません。
衝撃の真相ではありましたが、全てが捏造というのではなく、このようなフィルムも残されているということも、また事実なのです。
私としては、サンティリの映像そのものは捏造であったとしても、ロズウェル事件そのものは起きていたと考えています。