これはNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車「キュリオシティ」から地球に送られてきた、火星地表の画像を分析した映像です。
赤茶けた地表に、「恐竜の化石か?」と思われるものが写っています。
もちろん、ここは火星なので、恐竜の化石ではないでしょう。そうなると、火星人の骨か、かつて火星に棲みついていた巨大生物の骨でしょうか?
NASA提供の火星画像を独自に分析している「Paranormal Crucible」のYouTubeチャンネルでは、「先史時代のモンスター発見か?」として、その真相に迫っています。
写真で確認してみると…
▲矢印の部分に注目してください。一見、何の変哲もない岩に見えますが、よく見ると異様な凹凸の形をしています。
▲拡大して、色づけの画像処理をしてみると、恐竜の化石のような造形が浮かび上がってきました。こう見ると、けっこうリアルですね。くぼんだ大きな眼窩、肉食恐竜のような大きな口、脊髄動物のような骨格…と、自然の造形とは思えないような画像です。
(⇒ NASA提供の元画像)
火星のコモドドラゴン?
前述した「Paranormal Crucible」のサイトでは、「細かく見ると、大きな頭蓋骨には小さなツノのような突起が付いており、それ以外にも、大きな眼球のくぼみや、カーブ状の背骨が見てとれる」との見解を発表しています。
さらに、これは数百年前の化石であると推測し、地球に生息している体長2メートルを越す巨大ヘビー級の大トカゲ、コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)の火星版で、過酷な環境下でも生き延びるタフさがあったに違いないと主張しています。
▲コモドドラゴン
数百年前の火星版コモドドラゴンというのは、ちょっと想像力が逞しすぎるかもしれませんが、確かに巨大生物の化石のように見えますね。実際には、どの程度の大きさなのか知りたいところです。
NASAの見解は?
さて、この元画像を提供しているNASA(アメリカ航空宇宙局)では、この画像についてどのような見解を示しているのでしょうか?
NASAによると、部分的に岩が侵食されているだけであって、これが恐竜の化石のように見えてしまうのは、意味のない対象に特定の意味を認識してしまう錯覚の一種「パラレイドリア現象」であるとの見解を述べているようです。
この辺りの見解が、常識的な範囲なのだろうとは思います。でも、地球人の常識が、そのまま火星の常識にも通じるとは限りませんね。
つい最近、火星の地表に水があることがNASAによって確認されています。これによって、火星に生命が存在する可能性が期待されています。
水が発見されているのですから、かつては火星にも様々な生物が繁殖しており、何かしらの化石が発見されても不思議ではないように思います。
これが火星人の骨や、恐竜の骨であるかどうかは別にしても、近い将来、動植物たちの確かな痕跡が発見されることに期待しいものです。