伝説のドラゴンを彷彿させる怪鳥が、イギリスの港町に現れました。大きな翼を広げて飛んでいるUMAのドラゴンか?と、ネットでも話題になりました。
このドラゴンの動画は2012年10月、イギリスのコーンウォール地方の都市、トゥルーロで撮影されたと言われています。
雨を降らす灰色の空を背景にして、ドラゴンのような謎の生き物が、まるで獲物を探し求めているかのように、大きな翼を広げ、低空を飛んでいますね。
襲おうと思えば、人間も襲える大きさに見えます。動画では、不気味なドラゴンの姿に驚いて、辺りが騒然としている様子が聞こえます。
ドラゴンの映像を、写真で確認してみると…
イギリスの港町に、突如として現れたというドラゴンの姿を、写真で確認してみましょう。
ドラゴンの正体は翼竜プテラノドン?
頭部には翼竜プテラノドンを思わせるトサカのような部位も見えます。このドラゴンの正体は、翼竜プテラノドンの生き残りなのでしょうか?
ドラゴンの動きは、生物学的に不自然?
翼竜の生き残りとする見解の一方で、映像のドラゴンの動きは、生物学的に不自然だという見解もあります。
映像を確認してみると、ドラゴンは、大きな爪のついた長い翼を、左右に大きく広げて飛んでいます。しかし、進行方向に対して羽ばたいている動き方は、生物学的には不自然です。翼の動きに対して、逆らうように飛行していることになります。
普通ならば、これでは進まないため、「CG合成の捏造映像ではないか?」とも言われています。
ドラゴンが出現したトゥルーロ
今回、ドラゴンが出現したとされるイギリスのコーンウォール地方の都市、トゥルーロの地図です。トゥルーロは、港を介しての貿易の中心地として栄え、その後、炭鉱産業の発達による「錫の街」として成長しました。
伝説のドラゴンは本当に実在していた?
今回のドラゴンの映像には疑問も残りますが、イギリスには数多くのドラゴン伝説が残されています。
家畜を襲ったピュレス・ドラゴン
イングランド地方には、ドラゴンが家畜を襲って食い殺していたという文献が残されています。
1405年にイングランド地方スタウア川流域のピュアスという町に、「ピュレス・ドラゴン」と呼ばれる凶暴な怪物が棲んでいたことを、当時の僧侶が書き残しているそうです。
ピュレス・ドラゴンは胴が太く、頭にはたてがみが生えており、ノコギリのような鋭い歯と、長い尾を持っていたと具体的に伝えられています。
ドラゴンの一種? 飛ぶ怪物オウルマン
冒頭の動画と同じく、コーンウォール地方のモウマンという村に、1976年4月から1978年にかけて、大きな翼を広げて飛ぶ怪物「オウルマン(フクロウ人間)」が地元住民に目撃されています。
オウルマンは真っ赤な目をして、カギ爪の手足を持ち、体長は1.5~1.7mほどで、人間とフクロウが合体したような姿であったとのことです。これもドラゴンの一種でしょうか?
▲オウルマンの最初の目撃者である、当時12歳のジェーン・メリングが描いた目撃スケッチ
イギリスはオカルト大国
イギリスはオカルト大国であり、UFO、宇宙人、幽霊、UMAと、何が現れても驚かないお国柄のため、今回のドラゴンの映像に対しても懐疑的な意見ばかりではないようです。
古くから言い伝えられている伝説のドラゴンが現れたのでしょうか? それとも翼竜プテラノドンの生き残りなのか、あるいはオウルマンのようなUMAなのでしょうか?
CG合成のドラゴンの可能性も捨て切れませんが、今後の研究が進んで、正体が解明されることに期待したいと思います。