日本でも有名なビッグフットの存在。2010年に、有名な「パターソン・ギムリン・フィルム」の映像を改めて検証してみたというのですが、その結果は?
これは1967年10月、米国カリフォルニア州のブラフクリークで撮影されたものです。撮影者の名前を取って、「パターソン・ギムリン・フィルム」とも呼ばれています。
ビッグフットを撮影したものとして、古くから知られています。
▲振り返るビッグフットの姿(パターソン・ギムリン・フィルムより)
「パターソン・ギムリン・フィルム」のビッグフットは本物か?
ロジャー・パターソンと友人のボブ・ギムリンは1967年10月、カリフォルニア州ユーレカのブラフクリークにあるシックス・リバーズ国有林で、何者かの巨大な足跡を見たという複数の報告を調査していました。
16mmムービーを持ち、現地に訪れて近辺を捜索している時に、なんとビッグフットを発見! その姿を捉えた映像が、「パターソン・ギムリン・フィルム」です。
「パターソン・ギムリン・フィルム」のビッグフットの映像は昔から知られているだけに、専門家の間でも、「人間の着ぐるみだ」「いや、本物だ」と意見が分かれ、多くの論争が繰り返されてきました。
では、今現在の結論は出ているのでしょうか?
人間が着ぐるみで変装したものではない
2010年1月に、アメリカのドキュメンタリー専門チャンネル「ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル」が、霊長類学者の協力のもと、この映像を改めて、コンピュータで分析・検証しています。
その結果、体の大きさに比べて、ひざの曲がる位置がかなり低いこと、尻の筋肉の動きがしなやかであることなどから、これは人間が着ぐるみで変装したものではないと判断されました。
私たちは、中に人間が入っているのではないか?と、すぐに疑いたくなるものですが、現代の技術で映像をデジタル化し、1コマずつ丁寧に解析してみると、人間ではあのような動きはほぼ不可能なのだそうです。
また、一説によると1967年当時、もしもあの映像のビッグフットの「着ぐるみ」を作るとしたならば、1億円以上は掛かるだろうと言われているそうです(それだけ、姿がリアルなのです)。
映像は「ホンモノ」か?
ちなみに撮影者のロジャー・パターソンは、貧乏なカウボーイであったそうです。ビッグフットの「着ぐるみ」を作るために1億円もの大金を捻出することは、とても出来なかったと思われます。
強引に着ぐるみであったと結論付けようとしても、話に無理が出て来るわけです。
撮影から半世紀近くを経て、最新の技術で検証した結果、「パターソン・ギムリン・フィルム」のビッグフットは本物だという検証結果が出たことになります。
もちろん、これも一つの検証結果に過ぎません。本物のビッグフットが捕獲でもされない限り、正体は謎のまま残されます。
ビッグフットは目撃例も多く、近年になって研究も本格化しており、2012年にはアイダホ州立大学が正式にビッグフットの科学的調査を開始したそうです。
今後の研究成果に期待したいと思います。