こちらは2016年6月、米・フロリダ州のマイアミ国際空港上空に現れた巨大な青白い光です。
実は過去にも、世界各地の上空にこのような謎の発光体が現れており、映像にも残されています。しかし毎回、正体不明のままで終わってしまうのが常です。
ところが今回、発光体の正体が判明したようなのですが、本当でしょうか?
超巨大な発光体を画像で確認してみると…
動画は、マイアミ国際空港の職員が携帯電話のカメラで撮影したものです。多くの目撃者がいるので、フェイク映像ではないことは確かです。
マイアミ空港の上空に出現!
整備中のアメリカン航空機のはるか上空に、超巨大な青白い光が確認できます。
これだけ鮮明に撮影されていると、見間違えようがありませんね。光は左から右へ、ゆっくりと移動しています。
多くの空港職員が、謎の発光体目撃
空港の職員が振り返って、「見ろよ!(付近を航行している)飛行機にぶつかってしまうんじゃないか」と心配しています
フライト中の飛行機からも見えるでしょうから、確かに危険を感じますね。
先頭に球体の光を確認
発光体は徐々に下降しながら、霧散していくように光が弱まっています。
しかし、発光体の先頭に球体の光が確認できます。これが母体だったのでしょうか?
球体の発光体はどこへ?
この後も球体の発光体は、光を弱めながらも消えることなく、動画が終了してしまいます。
そのまま地上に落下して行ったのでしょうか?
UFO? 隕石? ネット上でも様々な議論が
問題の動画は、動画共有サイトLiveLeak上でも公開されて、下記のような議論が活発になされました。
「宇宙からの侵略ではないか」
「隕石で間違いないだろう」
「神による審判の時が来たのである」
「ロケットやミサイルの打ち上げではないか」
しかし、どの見解も確証があるわけではありません。今回も謎のまま迷宮入りするのかと思いきや、その後、意外な情報がもたさらされました。
発光体の正体は「アトラス5」ロケットだった!?
騒動になるのを危惧したのか、米・国立ハリケーンセンターが、ツイッター上で次のような公式声明を発表したというのです。
もしも空に奇妙な光か雲を見かけたとしたら、それは6月24日にケープカナベラル空軍基地から発射された『アトラス5』ロケットです。隕石ではありません。
ケープカナベラル空軍基地は、宇宙ロケットの打ち上げ基地として、無人ロケットの打ち上げを担当しています。
発表されている「アトラス5」ロケットとは、アメリカ合衆国で運用されている使い捨て型ロケットで、今回は軍事衛星を打ち上げたようです。
国立ハリケーンセンターの発表を受けて、今回の「巨大な発光体」の騒動は、ようやく収束しつつあるようです。
▲ケープカナベラル空軍基地の41番射場から打ち上げられる、アトラスV 551によるニュー・ホライズンズ深宇宙探査機(Wikiより)
本当にロケットだったのか?
「何だ、やっぱりロケットだったのか」で終わりにしても良いのですが、でも、個人的にはどうもすっきりしないのですね。
そもそも軍事機密を、政府機関が正直に発表するはずがありません。国の安全保障に拘わることですから、情報を隠すのは当然なのですね。
なので、「アトラス5」ロケットの発射だったという今回の発表に対して、以下の3つの疑問をあげたいと思います。
目撃時間とロケット発射時間が一致しない
アトラス5の打ち上げ記録を確認してみると、確かに「2016-06-24, 14:30」に打ち上げられた記録がありました。
この動画の撮影日は不明なのですが、仮に2016-06-24に撮影されていたとしても、打ち上げられた時刻は「14:30」になっています。
でも、映像を見ると、明らかに夜景ですよね? この時間差については、どのように説明するのでしょうか?
実際にアトラス5ロケットの打ち上げはしたけれども、それをカムフラージュにして、何かしらの極秘実験も行ったのではないか?とも考えられるのです。
ロケットが真横に飛ぶのか?
これは率直な疑問ですが、今回の動画のように、ロケットが真横に飛ぶものなのでしょうか?
動画の発光体の飛行を見ると、どうも違和感があります。宇宙に向けて打ち上げられたように見えません。
「本当に衛星打ち上げの目的で打ち上げられた宇宙ロケットなのか?」という疑問があります。
なぜ国立ハリケーンセンターが発表したのか?
ケープカナベラル空軍基地が発射したのならば、なぜ当の空軍ではなく、国立ハリケーンセンターが発表したのでしょうか? しかも、Twitterで…?
本当に「アトラス5」ロケットならば、空軍が発表しても良いのではないでしょうか?
仮に、米空軍が秘密裏にロケットを打ち上げたかったのならば、あまりにも目立ち過ぎですね。実際に騒動になってしまったのですから、「そんな失態をするだろうか?」というも疑問あります。
ロシアにも超巨大な発光体が出現!
こちらは2015年3月、ロシア・ペルミ地方のキゼルの街の上空に出現した超巨大な発光体です。
ご覧の通り、マイアミ空港の上空に現れた発光体と、非常によく似ていますね。こちらもミサイルやロケットではないかと憶測されていますが、正体は不明のままです。
同じような発光体が、アメリカとロシアという軍事大国に出現しているのは何故なのでしょうか?
秘密兵器の実験か?
米国、ロシアともに極秘裏に秘密兵器を開発しているのでしょうか?
現代は、すぐにスマホで撮影ができて、ネットで拡散されてしまう世の中です。全く誰の目にも触れず、新型ミサイル(?)のような大掛かりな実験をするのは難しいと思います。
このため、今回のように「アトラス5」ロケットを隠れ蓑にして、極秘に実験することも有り得るのではないでしょうか?
政府機関が「アトラス5」ロケットだったと発表すれば、実際にそちらも飛ばしているので、「なーんだ、ロケットか」となります。
不思議な事件があると、何でもかんでも宇宙人が関与していると思うのも考えものですが、その一方で、政府の発表を鵜呑みにするのもどうかな?と思うわけです。
真相が明かされることはないでしょうが、秘密兵器の実験をした可能性は捨てきれません。