コスタリカの巨大石球! 謎は本当に解明されたのか?

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コスタリカの石球の謎は、本当に解明されたのか?

石球を作る古代人

前ページで紹介したように、コスタリカの石球は、古代人の単純な作業であっても作れるという検証が行われました。

但し、『特命リサーチ200X-II』では、花崗岩を加工する段階においては、現代の道具が使われています。

問題になっているのは、石球の驚異的な精度の高さです。その大事な加工の段階で、現代の道具を使っているわけです。それなのに、「古代人の単純な作業でも、石球は作れる」と言えるでしょうか?

しかし、現代の道具を使ったのは制作スケジュールを短縮するためであって、「古代のディキス人たちは、何十年も掛けて丁寧に石を刻むことが出来た」とされているのです。

どうせ古代人はヒマなのだから、いくらでも時間があるとでも言わんばかりなのですが、本当にそうでしょうか?

古代の人々は何十年も掛けて石を刻んだ?

人類の99%の歴史は、飢餓の歴史であったと言われています。「明日はご飯が食べられるか?」という、毎日が飢えとの戦いです。飽食の時代なんて言われ始めたのは、つい最近のことなのです。

現在とは異なり、電気もガスもない時代には、生活も効率化されていません。医療も未発達であり、古代人は平均寿命が短かったでしょう。

これらの点を考慮すれば、古代の人々は何十年も掛けて石を刻むことが出来たなんて、安易には言えないはずです。

1個の石球を作るのに何十年も掛けている時間など、逆にないと思うのです。しかも、作られた数は200個以上です。

また、根源的な問題として、「たっぷりと時間さえ費やせば、真球に近い石球を作れるのか?」という疑問も、依然として残ります。

硬い花崗岩を、人間の手作業だけで加工し、真球との最大誤差が0.2パーセントというのは、簡単なことではありません。時間さえ掛ければできる単純労働ではないのです。

木枠の型などではなく、現代に通じる高度な幾何学の知識を、ちゃんと持っていたのではないでしょうか?

石球の運搬方法は?

コスタリカの石球のさらなる謎は、石材の運搬方法にもあります。なぜならば、石球が発見された場所から半径十数キロ以内には、花崗岩を採掘できる場所がないからです。

鉄や車輪もない時代に、最大25トンにもなる重い花崗岩を、どのようにして運搬したのでしょうか?

石を運搬する古代人

これについても、石球が作られた場所から、長い時間と多くの人数を動員して運搬されたとされています。実際に運ばれているので、そう言うしかないのでしょう。

もちろん、人数を掛ければ不可能とは言いません。しかし、石球をどれほど作り、運搬したところで、生活の糧にはなりませんね? できる・できない以前の問題として、このような現実的な視点も必要です。

古代エジプトのように強大な王が存在していて、ピラミッド建設のような国家事業ともなれば別ですが、そのような記録は何も残されていません。

なぜ石球を作ったのか?

コスタリカの石球写真

コスタリカの石球は、古代人の単純な作業であっても作れるという検証は行われたものの、よくよく内容を吟味してみると、謎解きは終わっていないと思います。

仮に、石球を再現できたとしても、それは実際の現物があったからこそ、再現が出来たのです。

石球を作った古代の人々は、何もないところから作っています。モノ作りをしている人ならば、何もないゼロの状態から作ることが、どれほど困難であるかは分かるでしょう。

また、石球の作り方の仮説は立てられても、「そもそも、なぜこのよう石球を作ったのか?」については、何も解明されていないのです。

これこそが、最大の謎になります。この問題を残したまま、コスタリカの石球の謎が解明されたと言えません。

石球は天球図になっている?

一説には、石球は惑星を模したものであり、石球の配置が天球図になっていたとも言われています。

マヤ文明は高度な天文学を持っていたことで知られていますが、コスタリカの地にも、驚くべき高度な文明が存在していたのでしょうか?

天体図

残念なことに、コスタリカの石球の多くは発見された場所から持ち出されてしまい、今となっては当時の配置が分からなくなっています。石球の中に黄金が隠されているというデマも流れたため、破壊されてしまった石球もあります。

天球図という仮説は、とてもおもしろいとは思います。でも、なぜ地上に天球図を作る必要があったのか?と考えると、そこで思考が止まってしまいますね。

天体観測所を作っていたのでしょうか? 詳しい発掘調査を行えば、さらに驚くべき遺跡が発見されるのかもしれません。

実は近年、遠く離れたボスニア・ヘルツェゴビナでも、同じような石球が発見されて、ネットでも話題になりました。

次ページでは、ボスニアで発見された巨大な石球と、「えっ!」と驚く意外な場所で発見されている石球をご紹介します。

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