2015年4月1日、アントニオ猪木議員が、国会の場でUFOに関する質問をして話題になりました。
UFOを含めたあらゆる危険を想定することは、国家としては真っ当な国防です。アメリカ政府も、過去には米空軍が中心になってUFO調査のプロジェクトを起ち上げています。
しかし、日本では事情が違うようです。アントニオ猪木議員のUFO発言に対して、日本の国会議員や国民の反応は冷ややかなものでした。
アントニオ猪木が、国会でUFOの質問!
アントニオ猪木議員自身も、14歳でブラジルに移民をした時、現地でUFOを見たのだそうです。
また、2002年頃、アマゾンのジャングルを守ろうという環境イベントに参加した際にも、宇宙人を見たという人の証言を、国会の場で紹介しています。
アントニオ猪木、当日のツイート
アントニオ猪木議員が国会でUFOの質問をする当日のツイートです。
元気ですかー!
今日は15時から国会で外交防衛に関する質問をしますが、こいつについても質問します。未確認飛行物体は米英にとっても防衛上のイシューとのことで、これまでにも議論されていました。 pic.twitter.com/Z2LMOcfEuT— アントニオ猪木 (@Inoki_Kanji) 2015年4月1日
国会でのUFO議論
参院予算委員会の場で、猪木議員は、当時の中谷防衛大臣に対して、以下の質問をしています。
【猪木議員の質問】
(防衛省にUFOに関する)情報はあるのか?(これまでUFOに対して)自衛隊機がスクランブル発進したことはあるのか?
【中谷防衛大臣の返答】
鳥や航空機ではない飛行物体を確認することも時折あるが、地球外から来たと思われる未確認飛行物体の例は知らない。未確認飛行物体が領空を侵犯するかもしれないとき、航空自衛隊は必要に応じて緊急発進し、目視で確認する。
UFOの質問は「放送事故」の扱いでスルー?
このやりとりは、日本では、放送事故の扱いになっているようで、猪木氏の発言を失笑しながら聞いている議員たちの姿も見られます。
猪木議員の質問が、偶然にもエイプリルフールの4月1日であり、猪木議員のキャラもあり、興味本位で取り上げる報道はあっても、肝心のUFO問題については完全にスルーされてしまったようです。
パイロットが「UFOを見た」と言ったら、任務を解かれる
中谷防衛大臣の返答に、「未確認飛行物体が領空を侵犯するかもしれないとき、航空自衛隊は必要に応じて緊急発進し、目視で確認する」とあります。
同じような理屈を持ち出して、「本当にUFOがいたら自衛隊機がスクランブル発進するだろ! だから、UFOなんていないんだよ」と、もっともらしい事を言う人たちもいます。
しかし、パイロットが目視で確認した結果、UFOだと確信し、それをそのまま報告したらどうなるでしょうか?
そのパイロットは精神に問題があると判断されて、任務を解かれてしまうのです(これは民間の航空会社でも同じです)。
ですから、中谷防衛大臣の返答には意味がありません。UFOであっても、上層部の判断で、UFOではなかったことにされてしまうからです。
この件については以下の本に詳しいので、興味のある方はお読みください。
著者の佐藤守氏は、航空自衛隊の空将まで務めた元戦闘機パイロットです。公表されることのない自衛隊のUFO遭遇事件を暴露しています。
世界の中でも、日本はUFO後進国
世界の政治家は、UFOの存在を公言している
世界では、ロシアのメドベーチェフ首相(前大統領)を始め、カナダ元国防大臣ポール・ヘリヤー氏、米オバマ大統領元顧問のジョン・ポデスタ氏など、世界の大物の政府要人たちが、UFOの存在を、堂々と発言しています。
2016年の米大統領選では、大統領候補であったヒラリー・クリントン氏が、「UFO情報の公開」を政策の公約に掲げているほどです。
日本の政治家のUFO発言
では、日本の政治家はどうでしょうか?
過去には、故・町村信孝氏が、「個人的には絶対に(UFOは)いると信じている」と語り、話題になったことがあります。
元防衛大臣の石破茂氏も、「(UFOが)いないと断定するだけの根拠を私は持っていない」と語っています。
日本では、たったそれだけの発言で話題になってしまうほどですから、いかにUFOや宇宙人の存在を語れない空気に支配されているかが分かります。
UFO問題は、国防の問題でもある
テレビでも、UFOや宇宙人の話題はバラエティ番組の枠の中だけですね。世界の中で、明らかに日本はUFO後進国になっています。
しかし万一、他国の新型戦闘機やスパイ偵察機がUFOのように偽装して、日本上空に侵入していたとしたら、どうするのでしょうか?
その可能性を笑い飛ばすことはできないのですが、日本を守らなければならない立場の政治家の皆さんは、呑気に構えているようです。
北朝鮮のミサイルも、最初の頃は、謎の飛翔体などと訳の分からない言葉でお茶を濁していた国ですから、仕方のないことかもしれません。
国民性の違いと言ったらそれまでの話ですが、せめて国防上では、あらゆる危険は想定しておかないと危ういということだけは確かです。
その意味でも、アントニオ猪木議員の質問は、誰かがしなければいけない真っ当な質問なのです。少なくとも放送事故の扱いにしてはいけません(^^;)
個人的には、国防の問題としてはもちろんのこと、エイリアン・クラフトとしてのUFO問題について、もっと真剣に議論するべきだと思います。