これは2004年6月17日、米国ジョージア州の農園で捕獲された「ホグジラ(Hogzilla)」と呼ばれる巨大動物です。
ホグジラは、ブタ(Hog)とゴジラ(Gozilla)を合わせた名称です。実際に捕獲されてDNA鑑定もされているので、こちらは未確認生物ではなく、実在した巨大生物になります。
ホグジラの写真を確認してみると…
ネットで探すとホグジラの写真は他にもありますが、2004年にアメリカジョージア州で射殺されたとされるホグジラの写真を見てみましょう。
ホグジラは体長約3.7m?
狩猟ガイドのクリス・グリフィン氏が、農園で猟をした帰りに巨大な動物に襲われて、持っていた猟銃で射殺したそうです。
グリフィン氏によると、ホグジラは体長約3.7m、体重約500kg、牙の長さは23cmもあったそうです。
銃を構えた子どもも、ホグジラと記念撮影
子どもが銃を構えて記念撮影している写真です。良くも悪くもアメリカですね。日本では考えられません。
グリフィン氏は、射殺後、このホグジラを焼却処分して埋葬しました。巨大というだけで化け物扱いをされて殺されてしまい、何だか可哀想な気もしますね。
こちらは約230キロの巨大イノシシ
ちなみに、こちらはホグジラではなく、約230キロの巨大イノシシです。普通のイノシシは80キロ程度なので、イノシシにしては巨大です。米ノースカロライナ州で捉えられて、こちらもその巨大さで話題になったようです。
それでも上記のホグジラ(約500キロ)と比べると、体重は半分以下です。いかにホグジラが大きいかが分かります。
ホグジラの正体は、ブタとイノシシの混血種が巨大化した生物
その後、海外のナショナルジオグラフィックチャンネルで放送された番組が、死体を掘り返して調査した結果、ホグジラの実際の体長は2.5m以下で、牙は10cm以上と判明したそうです。
グリフィン氏の発表よりも、サイズが小さくなっていますね。それは埋葬した死体が縮んだためだとグリフィン氏は主張しているそうですが、実際には、番組では埋葬後の縮小も考慮して計算しているようです。
DNA鑑定の結果、ブタとイノシシの混血種
番組でDNA鑑定してみたところ、このホグジラは、ハンプシャー種のブタ(おそらくメス)とイノシシ(おそらくオス)の混血種だということも分かりました。
豚は豚舎を逃げ出したものが野生化して、先祖返りしたものだと考えられています。このため、メガホッグ(巨大豚)とも呼ばれています。
なぜ巨大化したのか?
サイズの誤魔化しがあったのかもしれませんが、それでもなぜ豚がここまで巨大化したのか不思議ですね。イノシシとの混血だからと言って、巨大化するわけでもないと思います。
一説には、近くにある養殖魚用の配合飼料を摂取していたためとも言われていますが、真相は謎のままのようです。
捕獲されていなければ、謎の巨大未確認生物のまま
もしも、この巨大動物が捕獲されていなければ、どうなっていたでしょうか?
目撃証言が大袈裟に伝わり始め、「ジブリの映画に出て来たような、巨大な化け物が出現した!」と、謎の巨大未確認生物のままだったのかもしれません。
21世紀の現在に至っても、このような巨大生物が、先進国のアメリカの陸地で、新たに捕獲されているのですね。
そう考えると、海も含めれば、この地球上にはまだまだ未確認生物が数多く存在しているのだと思います。