メガロドン(Megalodon)と呼ばれる超巨大サメをご存知でしょうか? 推測13~18メートルもの巨体をしており、史上最強・最大の肉食サメと言われています。
しかし、メガロドンは150万年前に絶滅したと考えられています。現在ではメガロドンの巨大な歯の化石から、その姿を想像するしかありません。
ところが、絶滅したメガロドンを捉えたという映像や写真が撮影されたり、生存している証拠が見つかったりして、その度にネットでも話題になっています。
▲こちらは伝説の超巨大サメ・メガロドンの撮影に成功した!とネットで一時期、話題になった映像です。
映像を見ると、確かに、他のサメと比べて非常に巨大なサメが撮影されています。しかし、メガロドンはもっと巨大なので、映像のサメの正体はオンデンザメ(深海で推定7m以上の個体が撮影されたという情報もある)と言われています。
「メガロドンではなかったのか!」と残念ですが、実は、他にも今もメガドロンが生存しているのではないか?と思わせる生々しい事件や証言があるのです。
史上最強、最大の超巨大サメと言われるメガロドンについて、以下3ページにわたり、分かりやすくご紹介します。
最新のメガロドン情報
まずは最新のメガロドン情報からご紹介します。
海外サイト「Disclose.tv」の2019年3月30日付の記事に掲載されていた驚くべき写真です。
シドニー沖で引き揚げられた巨大なアオザメ(Shortfin mako shark)の頭部なのですが、これだけで100kgもの重さがあるそうです。
アオザメは最大4メートルまで成長し、サメ類の中で最も高速で泳げる(時速35キロ以上)と言われています。
そのアオザメを襲い、このように食い千切ってしまった海のモンスターがいることに驚かされます。サメは共食いをしますが、このアオザメよりもさらに巨大でなければ、頭と胴体をザックリと噛み千切ることは出来ないでしょう。
このため、「メガロドンの仕業ではないか?」と、ネットでも話題になっています。
史上最強、最大の超巨大サメ・メガロドンが、現在も生存しているのでしょうか?
史上最強・最大のサメのメガロドンが、なぜ絶滅したのか?
メガロドンは、今から1800万年前~150万年ほど前、海が比較的、暖かった時代に生息していた巨大サメです。
クジラの化石から、メガロドンに噛み付かれた跡と思われる歯型が発見されており、古代の原始的なクジラ類などを捕食していたと考えられています。
メガロドンが絶滅した理由は?
なぜ史上最強・最大と言われるメガロドンが絶滅してしまったのでしょうか? その理由には理由には諸説あります。
メガロドンは長らく海の王者として君臨していました。しかし、その後の海水温の低下による環境の変化と、捕食していたクジラが寒冷な海域に逃げ込んだために、メガロドンは絶滅したという説があります。
ただ、寒冷化によるメガロドンの絶滅説には異論もあります。というのも、メガロドンの絶滅時期とほぼ同時期に、クジラ類から分かれたシャチが出現しているからです。
▲巨大サメを捕食するシャチ
メガロドンは巨大であったがゆえに、シャチなどの俊敏化するライバルに対抗できず、熾烈な生存競争に敗れ去ったという説もあります
捕獲していた餌も含め、他種が進化していく中で、進化の流れについていけずにメガロドンは絶滅したとも考えられているのです。
地上においても、巨大化した恐竜は絶滅しましたが、メガロドンも時代遅れの巨大生物になってしまったのかもしれません。
メガロドンの体長は、どれくらい?
史上最強・最大のサメと言われるメガロドンは、どれくらいの体長があったのでしょうか?
ちなみに現在、地球上で最大の生き物は、シロナガスクジラ(20~30メートル)です。最大体長34メートルの個体も確認されています。
シロナガスクジラ(上写真)は確認されている動物の中では、恐竜も含めて史上最大の巨大生物になります。
メガロドンは、ホホジロザメの3~4倍の大きさ!
メガロドンの大きさは、シロナガスクジラには及びませんが、他のサメと比較すると桁外れに巨大であることが分かります。
サメの仲間ではジンベエザメが最大で、記録では13.7メートルの個体が確認されています。これはすべての魚を含めて最大となります(※シロナガスクジラは、ほ乳類)。
▲沖縄美ら海水族館のジンベエザメ
ただ、ジンベエザメはプランクトンを主食とし、性格も温厚なサメなので、私たちが思い浮かべる巨大サメとは、ちょっとイメージが違いますね。
現生している巨大サメと言えば、やはりホホジロザメでしょう。体長4~4.8メートルもあり、最大6メートル程度になります(過去には体長11メートルを超える巨大ホホジロザメの目撃証言もある)。
メガロドンは、およそ13~20メートルの体長と推測されており、平均的なホホジロザメの3~4倍もある巨大ザメなのです。
メガロドンは「ジョーズ」より、もっと大きい!
人間と比べてみると、メガロドンがいかに「でかい!」かが分かりますね。
ちなみに、映画「ジョーズ(Amazon Video)」に登場する凶暴なホホジロザメは、体長8メートルの設定になっているそうです。
メガロドンは、あのジョーズより、もっと大きい!のです。
メガロドンの化石
こちらは、メガロドンの歯の化石を探している動画です。場所はアメリカのノースカロライナ州の海です。
ダイバーが海底に潜って、砂を払い除けると、けっこう簡単にメガロドンの歯の化石が見つかります。
ちなみに、サメは軟骨魚類のため、基本的に歯の化石しか残りません。しかしサメの歯は、人間の歯と違って、何度も生え替わります。このため、メガロドンの歯の化石は、数多く発見されています。
メガロドンの歯と、ホホジロザメの歯の比較
左の大きな歯がメガロドン、右はホホジロザメの歯2つです。ホホジロザメと比べても、メガロドンはこんなに巨大な歯をしています。
ホホジロザメは、メガロドンの近縁種と考えられています。メガロドンの体長は、ホホジロザメの歯の大きさを比較して、推測されています。
古代の戦士たちは、強さと勇猛さの象徴として、サメの歯をペンダントにして身につけていました。
また、中世のヨーロッパでは、サメの歯の化石がお守りとして珍重されていました。史上最強、最大の超巨大サメ・メガロドンの歯の化石は、家に置いておくだけでも、お守りや厄除けに抜群の効果を発揮しそうですね!
150万年以上も前、古代の海に泳いでいた巨大サメ・メガロドンの歯だと思うと、眺めているだけでも楽しめそうです。
Amazonでも、たまにメガロドンの歯の化石が出品されています。
メガロドンの顎の復元模型(京急油壺マリンパークに展示)
メガロドンの巨大な顎の復元をご覧ください! 人間なんて、ひと飲みにされてしまいますね。
ちなみにメガロドンは、和名では「ムカシホホジロザメ」と呼ばれています(学名はカルカロクレス・メガロドン、またはカルカロドン・メガロドンなど)。
次ページでは、巨大ザメを食べた巨大モンスターの事件と、海底調査中にメガロドンを捉えられたという映像をご紹介します。