古代核戦争説の真偽は?
古代核戦争について、古代インドの叙事詩に書かれている記述や、モヘンジョダロ遺跡に残されている痕跡などを紹介してきました。
もちろん、古代核戦争説の真偽については、懐疑的な見解もありますので、そちらもご紹介しておきます。
「ガラスになった町」は本当に実在するのか?
『謎解き超常現象 II』では、モヘンジョ・ダロ遺跡には、そもそもガラスになった町など存在しないと書かれています。
その根拠は、ガラスになった町を実際に見たのは、ダヴェンポートとヴィンセンティの二人だけであり、彼らは正確な場所は秘密にして明かさなかったのだそうです。
なぜ秘密にしたのか分からないのですが、肝心のガラスになった町の場所が不明であるならば、真偽の検証ができませんね。
また、グーグルアースで確認してみても、ガラスになった町(800mメートル四方の平原)は、モヘンジョダロ遺跡に確認できないことなどが指摘されています。
さらに、Wikiによると、インダス文明を研究する考古学者の近藤英夫教授(東海大学)は、NHKの取材(※)で、このガラスになった町について「モヘンジョダロは何度も訪れたが、見たことも現地で話を聞いたこともない」とコメントしています。
※『幻解!超常ファイル 神々の遺産? 謎の超古代文明を徹底解明!』(2015年6月13日放送)
モヘンジョダロ遺跡は危険地帯にある
古代核戦争について懐疑的な見解を紹介しましたが、しかし、これに対する反論もあります。
紹介した動画の中で、『月刊ムー』の三上編集長も述べていましたが、モヘンジョダロ遺跡はパキスタンの危険な紛争地域にあるため、長らく調査が進んでいないそうです。
現地の学者も、なかなか入れない場所にあるため、日本人の考古学者が「ガラスになった町」を見たことがないとしても、不思議ではないのです。
また、グーグルアースは便利ですが、使用されている画像は、上空から撮影した衛星写真や航空写真です。その画像を見て、ガラスの町を確認できるのかどうかは疑問です。一見、ただの地表にしか見えないのではないでしょうか?
ガラスの町が800メートル四方の平原というのは、発見された1970年代のことです。すでに半世紀近くが経っているため、当時の状態を今も保っているかどうかも分かりません。
現在では建物が建ち、平原ではなくなっている可能性だってあるわけです。
古代に核戦争が起きたなんて、神話の中の空想の産物に過ぎないと一蹴するのは簡単ですが、だからといって、完全に否定できるだけの材料も揃っていないのではないでしょうか?
古代に核兵器を使用したは何者か?
もしも古代に核戦争が行われたとすると、いったい何者が核兵器を使用したのでしょうか?
神話の中では神、もしくは神近き王族たちの争いによって、核兵器のような武器が使用されています。これは人間同士の戦いというよりも神、すなわち、宇宙人が関与していると考えたほうが良さそうです。
古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』には、ヴィマーナと呼ばれる神々の空飛ぶ宮殿が登場します。これはどう見てもUFOとしか思えないのですね。
古代インドのヴィマーナをUFOと考えれば、古代に核兵器が使用されたとしても不思議ではありません。宇宙人ならば、核兵器に相当するような武器を持っているでしょう。
実際には、地球での支配権をめぐる宇宙人同士の争いに、人類が巻き込まれたというのが真相なのかもしれません。人間の王族同士の争いに宇宙人たちが便乗し、代理戦争が行われた可能性もありますね。
「核兵器によって人類は何度も滅亡している」と言っても、それは一つの文明が消えただけで、実際には現在も人類は生き残っています。
しかし現代では、宇宙人の関与はなくても、人類そのものが核兵器を使用できてしまう危険な時代に入っています。
古代より、幾度もの文明の変遷を見てきた宇宙人たちも、今回ばかりは、本当に人類自身で地球を破壊してしまうのではないかと心配しているかもしれません。
そうならないよう、私たちは隠された真の歴史から、大いなる知恵を学ぶ必要もあるのではないでしょうか?