ストーンヘンジの謎。いつ頃、どうやって、何のために作られたのか?

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ストーンヘンジは、何のために作られたのか?

ストーンヘンジ画像

ストーンヘンジの謎は、現在も数多く残されていますが、「何のために作られたのか?」というのが、最大の謎でしょう。

エジプトのピラミッドなどは、定説では王の墓と言われていますが(それも今では否定されつつありますが)、ストーンヘンジの場合には、王の名前どころか作った民族もよく分かっていません。

「何のために作られたのか」の仮説

ストーンヘンジは何のために作られたのか?」については、おもに以下のように言われています。

  • 祭司や葬式などを行う場所
  • 天体観測所(石が太陽を意識して配置されているため)
  • ストーンヘンジは、治療と癒やしの場として作られた(イギリスのBBCが2008年4月に紹介した説)

他にも、ストーンヘンジは女性器を表しているという説や、宇宙人の乗ったUFOの着陸地点であるという説など、主流の考古学では受け入れられない見解も多々あります。

世界の有名な遺跡の中でも、特にストーンヘンジは神秘的要素が伴う遺跡なのです。

ストーンヘンジが段階的に作られている謎

ストーンヘンジの場合、1,500年という長い時間の中で、段階的に作られています。これがある意味では、謎でもあります。

なぜならば、1,500年も経つと、栄えている都市や中心地は変遷していきますし、内紛や外部からの侵略などにより、その土地の支配者・権力者たちも様変わりするのが普通だからです。

しかし、ストーンヘンジは全体で直径約100mという、小さなサークルから移動することなく、同じ場所で1,500年にもわたって段階的に作られているのです。

ストーンサークルを建築した人々にとって、このピンポイントの場所が、非常に重要な意味を持っていたとしか思えません。

そうなると、答は一つになるのだと思います。彼らが信仰していた神の聖地が、まさにこの場所であったのではないでしょうか?

現代でもそうですが、中心となる都市が変遷したり、権力者が入れ替わったりしても、その民族そのものが滅亡しない限り、聖地が変わることはありませんね。

ストーンヘンジは太陽神を祀った聖地か?

ストーンヘンジの太陽信仰

古代の人々にとって、神の聖地を護り、祈りを捧げる場所を作ることは、何にも増して価値のあることだったのだと思います。

ストーンヘンジが天体観測所の機能を持っていたとしても、それは太陽を神として祀っていたからでしょう。天体の動きを知ることは、信仰的な意味合いを持っているのです。

一年のうちで最も昼の時間が長い夏至の日に、ヒールストーンと祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ることからも、太陽神を崇めていたのは間違いないと思われます。

夏至は、太陽神の力がもっとも増す日と考えて、祭壇石にそのパワーを吸収させ、一年のご加護を祈ったのではないでしょうか?

サークル状の石の配列(環状列石)は、太陽神から授かったパワーを増大・拡散するための巨大装置だったのかもしれません。

使用している石材や配列の方法に秘儀が隠されており、古代人は、現代人が忘れている叡智を知っていたのだとも考えられます。

ストーンヘンジに限らず、時代も場所も異なる世界の各地に、このようなストーンサークルの遺跡が見られる事は不思議としか言いようがありません。

本当に不思議なことは何か?

ストーンヘンジの建設が4~5千年前から始まったと考えると、彼らは新石器時代に区分される人々なのですが、狩猟でその日暮らしをしていたような原始人ではないのですね。

巨石の運搬方法などの謎も残されていますが、ストーンヘンジを建築するという、大事業を行うマネジメント能力を持っていたことにも驚かされます。

このような高度な集団がどのようにして形成され、人々を統制し、計画を立て、現在でも困難な大事業を推進させたのでしょうか?

エジプトの王朝については多くの研究がされていますが、英国のストーンヘンジの場合には、王朝の存在すら不明なのです。

いったい彼らはどこから来て、どこへ消えたのでしょうか? これこそが、ストーンヘンジの本当の不思議なのかもしれません。

ストーンヘンジは捏造されている?

最後に、蛇足になりますが、ネット上には、「ストーンヘンジ捏造説」のような記事も見られます。

記事のタイトルや写真だけを見ると、その辺に転がっていた巨石を、クレーン車を使って積み上げ、あたかも遺跡のごとく捏造したかのようなイメージを与えてしまうかもしれません。

しかし、言うまでもありませんが、ストーンヘンジが正真正銘の古代遺産であることは間違いありません。だから世界遺産にも登録されているのです。

ちなみに、イースター島のモアイ像も、発見された当時はほとんどの像が倒れており、現在立てられている像は、後世になってから立てられているものです。

もともとは立っていた石像を、現代の技術を使って立て直したという意味ですから、「捏造」とは違いますね。

ストーンヘンジの場合、もしも問題があるとすれば、その復元の方法が、現在から見ると「かなり大雑把だったかもしれない」という点でしょう。

この点は、調査できる立場にないので何とも言えませんが、現在の写真を見る限り、「捏造」と言われるまで手を加えられているようには見えませんね。

多少の問題はあったとしても、修復・復元のレベルではないでしょうか?

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