惑星セルポでの生活
地球に帰還したメンバーたちが、惑星セルポで体験したことを報告しているのですが、それが非常に興味深いです!
惑星セルポの環境
惑星セルポは、地球からおよそ37光年の距離にあり、イーブの宇宙船で約9ヶ月掛かったようです。但し、帰還する際には新型の宇宙船を使い、7ヶ月で帰還しています。
宇宙船は大型で、船内は無重力ではなかったので、12名のメンバーは十分な運動ができました。但し、慣れない環境のため、酷いめまいや頭痛、方向感覚の喪失に、度々苦しめられました。
惑星セルポに到着すると、メンバーは大気に順応するために数ヶ月を要しました。
セルポには、私たちの太陽の5倍ほどの太陽が2つもありました。メンバーは、強い日差しと日焼けにも苦しみ、サングラスを常用しました。夜は闇夜ではなく、ある程度暗いという感じです。
セルポは地球よりも僅かに小さく、大気は地球に似ており、酸素・水素・二酸化炭素・窒素を含んでいます。雨も降りますが、それほど頻繁ではありませんでした。
惑星の中心部の気温は34~46度ほどで、中心部よりも北半球のほうが涼しくなっています。北半球の気温は12~26度だったので、イーブ人には寒いようですが、やがてメンバーは北半球に移動しました。
セルポには山脈がいくつかあり、樹木や樹木のようなものが生えていました。地下には川があり、渓谷へと流れていました。でも、海洋はありませんでした。
全ての食料は畑か、大きな建物の中で作られていました。イーブ人は、労働用に動物は使っても、肉食はしなかったようです。
平和的なイーブ人たちの社会
イーブ人たちは、地上を浮いて走るタイヤのない乗り物を持っていました。チームの移動には、ヘリコプターに似た輸送機が使われました。
その輸送機の操縦は簡単で、メンバーのパイロットは数日で操縦をマスターできました。
イーブ人の人口は、地球に比べると遙かに少なくて、約65万人でした。もともと住んでいた星が住めなくなったため、惑星セルポに移住してきたようです。
そのためか、生む子どもは2名までで、計画的に人口を制御しているようです。彼らは惑星の至るところに小さな集落を作って住んでいました。
社会には、リーダーの存在はあっても、政府組織は存在していません。大きな犯罪もないようです。但し、軍隊はあり、警察の役割も担っていますが、銃などの武器は持っていなかったようです。
軍隊は、他惑星のエイリアンからの襲撃に備えているのでしょうか? イーブ人たち自身は、非常に平和的な社会を構築しているようです。
イーブ人たちの生活
イーブ人たちには金銭の概念がなく、買い物ができるような店も見当たらず、彼らは必要に応じて物資の配給を受けていました。中央流通センターのようで施設で、必要な物をもらってくるのです。
仕事は、それぞれの能力の範囲で働いていました。仕事内容は具体的には書かれていませんが、決められた仕事をそれなりにこなせば良いという感じでしょうか?
イーブ人は、地球人と同じように、音楽や踊り、スポーツなども楽しみます。サッカーのように、ゴールにボールを蹴り入れるスポーツなどもしていました。
しかし、彼らはテレビもラジオも持っていませんでした。腰のベルトに小型の3D立体表示の装置があり、そこには詳細な指令や、ニュースなどが表示されていました。
子どもたちは、完全に隔離されて育てられています。メンバーの一人が子どもの写真を撮ろうとしたら、軍隊に止められて、「二度としないように」と忠告されました。
物資の配給で生活するというスタイルや、育児方法、仕事の仕方などを見ると、まるで共産主義を達成したような社会に思えます。
でも、それでいて社会を統制する政府組織がないと言うのですから、イーブ人たちは、地球では類似のない社会システムの中で生活しているようです。
惑星セルポにいる動物
惑星セルポには、大きな雄牛のような動物や、首のまわりに長い毛皮があるアメリカライオンのような動物など、様々な動物が生息しています。
メンバーが南半球の調査中に、人間のような目を持つ、長くて大きなヘビのような生き物を見つけました。
イーブ人のガイドは、「この生物は、どう猛で危険なので注意するように」と言いました。
チームのメンバーは、4丁の45口径コルト拳銃と、4丁のM2カービン銃で、その生き物を殺してしまいました。武器の所持を認められていたのでしょうか?
イーブたちは、生物を殺したことには驚きませんでしたが、メンバーが武器を使用したことに非常に驚いたそうです。
殺した生物を解剖すると…
メンバーが殺した生物は、全長が4.5メートルあり、胴まわりは45センチありました。ヘビに似ていますが、解剖してみると、地球のヘビとは全く異なる生物でした。
眼球は、人間の眼球に似ていて虹彩があります。眼球の裏には脳へと繋がる視神経の束があり、脳は地球のどんなヘビよりも大きいものでした。
「この生物の肉が食べられるか?」とイーブ人のガイドに聞くと、「ダメです」と丁寧に断られました。
メンバーは、セルポの土、植物、水を始め、何百ものサンプルを地球に持ち帰りました。
情報をリークした米国政府の元職員が知る限り、1985年以降、イーブ人たちは地球にやって来ていないそうです。
ちなみにイーブ人は、2,000年ほど前から宇宙探索をしており、地球に最初にやって来たのもこの頃で、2,000年ほど前のことなのだそうです。
次ページでは、プロジェクト・セルポの真偽について考察します。実は、あのスピルバーグ監督も、この計画を知っていたようなのです。