ゾンビと聞くと、映画やドラマ、ゲームに登場する「架空の化け物」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
最近では、『ウォーキング・デッド』を始め、『ゾンビ・サファリパーク』『ゾンビワールドへようこそ』など、ゾンビ伝説が元ネタになっている話は数え切れません。
しかし、ゾンビの正体となると、幽霊でもなく、妖怪でもなく、ミイラ男でもないので、よく分からない存在ですね。ゾンビの実在については、日本では都市伝説で聞かれる程度です。
でも海外には、ゾンビ伝説が根強く残されているハイチのような国もあります。また、米ハーバード大学のウェイド・デイビス博士は、ゾンビ伝説の謎を解く「ゾンビパウダー」の存在を発表しています。
そもそも、「ゾンビって何?」と思う人は、ぜひ続きをご覧ください!
ゾンビになる3つの要素
ゾンビとは、Wikiによると、「何らかの力で死体のまま蘇った人間の総称」として説明されています。ちょっと漠然としていますね。
この説明で言えば、イエス・キリストの力で蘇生したラザロなども、ゾンビになってしまうのでしょうか?
イエス自身も、死後に復活したと伝えられていますが、神の子までゾンビ扱いにしては怒られてしまいますね。
なので、ここではゾンビ映画に登場するような、生きていた時の人格をすっかり失い、生きる屍のような姿となって蘇った者を、ゾンビと呼びたいと思います。
では、そんな恐ろしいゾンビにされてしまう「何らかの力」とは、具体的に何なのでしょうか? おもに以下の3つが挙げられます。
① 呪術でゾンビにする
ゾンビ伝説が残っている中米のハイチ共和国では、ブードゥー教を信仰しており、ボコと呼ばれる司祭が秘儀の呪術を使い、死体を蘇らせると伝えられています。
この「呪術による死体の蘇り」が、古典的なゾンビ伝説の由来と思われます。ちなみに、ゾンビにする目的は、ゾンビを永遠に奴隷にして働かせるためなのだそうで、理由まで恐ろしいですね。
ゾンビ伝説は、古くからの言い伝えに過ぎませんが、現在でもハイチでは目撃例も多く、本当にゾンビが存在しているという話まであります。
② ゾンビウイルスによる感染
動画:【FOX】※完全ネタバレ※「ウォーキング・デッド」シーズン1 総集編
こちらは死体が蘇るのではなく、生きている人間が襲われてゾンビになってしまいます。
ゾンビに噛まれてしまうと、ウイルスに感染して、その人もゾンビになってしまうのです。まさに人気海外ドラマ『ウォーキング・デッド』の世界ですね。
肉親や恋人、友人、はたまた可愛がっていたペットまでが、おぞましい姿になって襲って来るのですから、悲しいやら怖いやらで大変です。
映画の話だけではなく、人間が他人をかみ殺してしまうなど、実際に起きた猟奇的な事件では、「実在するゾンビウイルスの感染」が原因になっているとも言われています。
ゾンビウイルスそのものの実在については、都市伝説に過ぎないとは思いますが、ドラッグを原因とした精神的な病や、狂犬病などは本当にあるので怖いですね。
③ ゾンビパウダーを使う
「ゾンビパウダー」なんて、初めて聞く人が多いと思います。実は、①の「呪術によって死体を蘇らせる」の秘密が、ゾンビパウダーにあるというのです。
ゾンビ伝説は、呪術によるものではなく、「人工的に製造されたパウダー状の薬品を使って、ゾンビにしていた!」という仮説です。
「Zombiepowder/ゾンビパウダー(久保帯人)」という日本の漫画もありますが、恐らく、この仮説が元ネタになっているのでしょう。
ゾンビパウダーなんて創作の中の話だけにしてほしいと思いますが、次ページでは、その真相についてご紹介します。