宇宙人に誘拐された体験は夢ではなかった
木村さんが体験した不思議な出来事から、数年後のことになります。テレビで放送していたUFOの特番を見ていると、木村さんは「あっ!」と叫んで驚きました。
なぜならば、木村さんが宇宙人に連れ去られた時に一緒にいた若い白人女性が、自分のアブダクション体験を語っていたからです。
驚くことに、彼女の体験は、木村さんの体験と全く同じものでした。そして彼女は、軍人のような白人男性と、眼鏡をかけた小柄な東洋人の男性も一緒にいたと証言していたのです。
木村さんには分かりました。眼鏡をかけた小柄な東洋人とは、まさに自分のことなのです。あの体験は、やはり夢ではなかったのだ!と、木村さんは確信しました。
偶然とは思えない縁
この話には偶然とは思えない、さらなる後日談があります。
木村さんが宇宙人に連れ去られてから20年ほど経ったある日、木村さんに自然栽培を教わりたいという男性が現れました。
その男性は、『ローマ法王に米を食べさせた男』というベストセラー本を書いた高野誠鮮さんでした。
左:木村秋則さん、右:高野誠鮮さん(月刊ムー 2017年6月号より)
2人はすぐに意気投合するのですが、あれこれと話をしていると、ある事実が分かりました。
実は、高野さんは若い頃、テレビ番組の制作の仕事をしており、木村さんが見たあのUFOの特番にも関わっていたのです。
宇宙人に連れ去られたという白人女性に、ロサンゼルスでインタビューをしたのが高野さんだったのです。偶然なのか、何かの力が働いて引き寄せ合ったのか、不思議な縁です。
その後、木村さんの活動を支援している大手総合商社が、「私たちは世界中にネットワークがあるので、その白人女性を捜し出します」と名乗りを上げました。
すると、彼女はアメリカ人ですが、現在はフランスに移住しており、パリから遠く離れた田舎町にいることが分かりました。
木村さんは、彼女の写真も見せてもらいました。「もう20年も経っていて、かなり変わっていたけど面影はあったな。それはお互い様だな(笑)」と語っています。
信憑性の高いアブダクション事件
記事の冒頭で、木村さんのケースは「信憑性の高いアブダクション事件」と書きました。その理由としてはまず、嘘を吐く理由がないと思うからです。
現在の木村さんは、リンゴ栽培の傍ら、国内外で熱心に農業指導や講演活動を続けています。その木村さんが、宇宙人に遭遇したと言っても得になることはありませんね?
むしろ、その逆でしょう。木村さんの活動を支援している人の中にも、「宇宙人の話などはあまりしないほうがいい」と心配して忠告してくれる人もいるそうです。
もちろん、本人は嘘を吐いているつもりはなくても、妄想であったり、ただの見間違えや勘違いであったりする場合もあります。
これについては前述したように、木村さんがアブダクションした体験と全く同じ体験を、アメリカ人の女性が語っています。
アブダクションされた人数や拉致された状況など、細かい点も一致しており、彼女が記憶していた木村さんの「眼鏡をかけた小柄な東洋人」という描写も一致しています。
また、その他にも、宇宙人がUFOの動力について語った内容と、後で知った現実の科学が一致していた点も挙げられます。
ここまで現実と一致していると、夢や幻とは思えなくなってきます。実際に木村さんは宇宙人に遭遇し、拉致をされていたのではないでしょうか?
青森県はミステリーの宝庫
木村さんの地元・青森県の岩木山は、UFOが頻繁に出現する場所として地元紙が取り上げなど、知る人ぞ知るUFOスポットになっています。
木村さん自身もUFOを撮影(下写真)していますが、地元ではUFOの目撃は珍しくないそうです。
▲岩木山の山頂に出現したUFOと、夕焼けで撮影された写真
青森県には、恐山のイタコを始め、巨大な六本柱建物で有名な三内丸山遺跡、宇宙人のような遮光器土偶が出土した亀ヶ岡遺跡、そしてキリストの墓があるという伝説まであります。
日本で最初のキャトル・ミューティレーション(宇宙人の仕業とされる牛の怪死事件)の報告も、青森県の田子町です。
まさに青森県はミステリーの宝庫であり、木村さんの体験も、そのような土地柄と無関係ではないのかもしれません。
実は、当記事では触れませんでしたが、木村さんは龍を見たり、あの世に行ってきたり、他にも不思議な体験をしています。
「奇跡のリンゴ」と「宇宙人」は全く無関係のように見えても、何かしらの啓示を受け取っていたようにも思えてきます。
日本人のアブダクション事件はあまり知られていませんが、木村さんのケースは、一緒にアブダクションされた白人の男女のことなど、現在でも確認できる事項があります。
日本のUFO史に残る事件として、改めて見直してみたい事例ではないでしょうか?
▲奇跡のリンゴ 木村秋則の UFO体験 MUTube
参考)月刊ムー 2017年6月号、ソウルメイト 奇跡を支えた魂の絆、映画『奇跡のリンゴ』、the-liberty